Moiré.1/Die Kusse #1 に寄せて2012/05/01

春になって、いくつかの楽しみを少しずつ発表出来るので嬉しいです。
______________________________

以前ここに書いた通り「Moiré」という屋号は、僕個人のやりたいことや、それ自体(今回の場合はライブイベント)での意思表示をすることに焦点を置いたものです。

僕には好きな人、好きな考え方、好きな音楽、好きな映画、好きな本、好きなファッション、好きな匂い、好きな風景、好きな味、好きな自分があります。つまり「好きじゃない物事」があるということです。
______________________________

THE NOVEMBERSは5月と6月にPLASTICZOOMSと共演します。それぞれの自主企画にゲストとして招いた形です。

PLASTICZOOMSのSHOくんとは、共通する美意識、価値観がありました。前述した、好きな物事、価値を置く物事、あるいはそうでない物事に対して、僕たちはとても自覚的で、何より野心家でした。(そんな2人が偶然、お互いに一緒に何かをやろうとしたタイミングが重なったことも面白いです。)

「僕自身にとって」ステージにあがるということは、人の目に晒されにいくことも含め何かしかの干渉を求めているということです。そして、その際に僕は主にお金や時間などの「対価」をあなたから差し出してもらいます。

その際ステージ上にあるべきなのは「自分の差し出すべき正解」だけでありたいと僕は考えています。
言い方を変えるなら、僕は「自分の差し出すべき正解」でなら「人から対価をとれる」と考えています。

「人から対価をとることは後ろめたいことだ」

という考え方は、そもそも当事者には相手に差し出せるものが無いからです。「対価をとらなければ後ろめたさを感じずにいられる」ような表現に僕は興味がありません。対価の行方が踏み絵的であったり、免罪符的であったりするのは、とても悲しく、退屈です。(無論、対価はお金とは限りません。お金の介在しない取引にも対価は存在します。)
______________________________

僕は、これまで出来なかったことや、やろうとしなかったことを、少しずつでも実現していきたいと考えています。相変わらず世の中には悲しい出来事や、愚かでクソみたいな出来事と同時に、美しいものや楽しいものが存在しています。それを自分の足で見に行ったり、その手で作ったりすることは、とても力のいることだと思います。

Moiré(モアレ)は干渉縞とも言います。その現象はあらゆるところで起き、あるところではアートとして扱われ、あるところではノイズ、欠陥、不備として扱われます。
僕は、誰かと、何かと、干渉することで、ありとあらゆる扱いを、ありとあらゆる場所で受けたいのです。
_______________________________

「Moiré.1〜3」の会場
Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
はもともと映画館だった場所です。席があるので観やすいと思います。ポップコーンはあるのかな。。
_______________________________

e58699e79c9fefbc882012-05-01-2022efbc89_effected1

dipのレアアイテムをお借りしました。嬉しい。

小林祐介