am5:12の手記2011/04/27
深夜、ツイッターに書いたことをブログにまとめてみよう、という試み。
__________________________
__________________________
作業の合間に、美味しんぼ88巻「ラーメン•マトリックス」を読んでいる。
__________________________
ラーメンを数学的に分析し、マトリックスを作る話(詳しく知りたい方は本屋さんへ)。音楽や絵画にも、これは通用するのだろうか。
__________________________
数学や化学は再現が可能だが、芸術は再現することが出来ない。芸術が化学同様に再現可能な場合「作品AをBというシチュエーションでCさんに体験させると、何度でも感動させられる」ということが証明されなければならないからだ。
__________________________
しかし、「作品AをシチュエーションBで体験したCさん」はすでに体験以前のCさんではない。というわけで実験することすら出来ないト。とにかく、どんな刺激にも二回目からは慣れてしまう。初体験は一度きり、人生は初体験だらけ。まあ、つまり芸術に限った話ではなかったわけですね。
__________________________
芸術は「まるで魔法のよう」に扱われたりもするけれど、さっきのようなことを考えているうちに、数学や化学の方がよほど魔法のように思えてきます。むしろ、かつて「神に背く行為」として討伐の対象にされていたのが化学や数学だったはず。
__________________________
化学者や数学者は散々予想を裏切られ続けた後に、「予想を裏切らない」という事象に辿り着いたト。いま現在、数学を知る者は皆、1+1の解が2であることを「裏切られない予想」として扱わざるをえません。それってすごくないですか。
__________________________
新しい朝日がくだらない呟きをやめろと言っています。(きりがよければ寝ろ、とも言っています。)昨日見た朝日と違うように感じるのは、僕が今日の分の僕だからですね。ごきげんよう。
__________________________
__________________________
真夜中の自分へ、芸術とは何だい。
その解は難題です。なんて言いませんよ。
1+1が2なのはもはや予想ですらないぞ、と言われたら
その話はもうよそう、なんて言いませんよ。
小林祐介

