2月4日、アストロホールを終えて2012/02/06

久しぶりにblgtzと共演出来たことがとても嬉しかったです。何より、光栄に思います。
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19歳の頃にblgtzと出会いました。もし田村昭太に出会っていなかったら、いまの自分はありません。もしかしたらバンドを続けていなかったかもしれません。
彼は気高さというものを僕に教えてくれました。言葉以外の形でです。
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「いまの自分では到底辿り着けない」ほどに激しく、美しく、眩しいものに触れる(もはや触れることもかなわないかもしれない)と、僕は勇気が出るし、とても幸福な気持ちになります。
「ああ、世界にはまだこんなにすごいものがある、太刀打ち出来ないものがある、自分はまだ何もしていないじゃないか」と思うと、未来には可能性だけがあるような気持ちになります。今日を惜しみなく生き、明日を想いながら夜を過ごせるのです。
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大衆の恨み辛みや妬み嫉みの精神を恐れ、毒され、優れたものが庶民的なふりをしたり、劣っているふりをする。
大衆に支持されるには、収入は多くない方がいい、謙虚さをまとった方がいい、少し馬鹿なふりをした方がかわいがられる、、、、ハードルの低さを競うような芸能の退屈さ。虚勢されきった雛形だけが予め用意され、そこで踊る以外道がないような錯覚。つまり、世間は世界じゃない。
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どこまでも容赦なく、残酷なまでの選別があってこそ美は美じゃないか。僕は何も大目にみないし、みられたくない。ああ今日もやることが多いぞ。

あなたが世の中を眺めた時に、あまりに退屈で失望することが多いのだとしたら、それに対してご丁寧に絶望などしてやらずに、微笑み、置き去りにしてしまおう。僕たちはこれからの人間だ。

小林祐介