第四の壁2013/03/11
5月15日に「Fourth wall」という作品を発売いたします。
第四の壁、観客と舞台を隔てる想像上の壁、という意味があります。
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我々は昨年「GIFT」という作品を発表しました。それを制作しているのと同時にこの「Fourth wall」の構想が自然発生的に始まりました。
端的にいえば「Fourth wall」は自分なりの「GIFT」へのリアクション、反動とも言えます。
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行為としての生
状態としての生
行為としての死
状態としての死
前作が、行為としての“生”について描いた作品だとすれば、今作は、状態やオブジェとしての“死”について描いた作品です。
また、「GIFT」が「いま、ここで、僕は、君に歌うよ」という作品だとしたら
「Fourth wall」は「いまでなくても、ここでなくても、僕でなくても、君でなくても、歌うよ」という作品です。
それらが、世の中で言われる「ネガとポジの関係」かというと、そうではないように思えます。
「Fourth wall」は「GIFT」と同じことを、異なる言葉、異なる表情、異なる口調、異なる視点で描いた作品だと思うからです。(いや、まさにそれが世に言う「ネガとポジの関係」なのでしょうか…。)
しかし、それらの間には確実な断絶が、境界があります。
彼岸と此岸を隔てる大きな川の向こうに見える美しい花火が、その実、残虐な戦火だったとしても、感じた美しさに偽りはありません。(そこに悲痛な想いがあってさえも)
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自分が自分の為に音楽を作る度に、それらはまさに自分自身を映す鏡のように、その時々の自分の姿をはっきり映し出します。あなたが、あなたの為に何かをする時、それはその時々のあなたの姿を、どんな形であれ映し出します。
過去、現在、未来に渡り、実名偽名匿名、フィクション、ノンフィクション、あらゆる価値観、あらゆる人生や命が、あまねく存在する世界で、あなたが、あなたの為に「Fourth wall」という作品を楽しんでくれたらそれ以上に勝る喜びはありません。
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今回のアーティスト写真は、我々の尊敬する写真家hanayoさんに撮影していただきました。感謝。
被写体はTHE NOVEMBERSであり、アーティスト写真としての「役割」こそありますが、これ自体がhanayoさんの作品のひとつであり、「Fourth wall」におけるひとつの比喩であることは言うまでもありません。
hanayo official web site
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今日の為に生まれてきたと
そんな風に思える毎日
(M-6Ⅱ children)
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制作を共にしたTriple time studio岩田純也氏に心からの感謝と、リスペクトを。
小林祐介
5月15日に「Fourth wall」という作品を発売いたします。
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昨年「GIFT」という作品を発表しましたが、それを制作している時点でこの「Fourth wall」の構想は自然発生的にスタートしました。
端的にいえば「Fourth wall」は自分なりの「GIFT」へのリアクション、反動とも言えます。
「GIFT」「Fourth wall」
小林祐介