いこうよ2016/09/21
作業の休憩中。
深夜3:41これを書いています。
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本日9月21日
THE NOVEMBERSの新作「Hallelujah」が発売されます。僕たちは、傑作を作りました。
たくさんの人にとって、価値や意味のある作品になったら嬉しいです。
そして、誰よりもそれを信じているのは僕だ。
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2016年に入り、ふと、自分の人生は何だったんだろうと考える時間が増えた。
自分が強く信じている美しいものが、世の中では大したことを起こせず、身の回りの大事な人たちを大して幸せにできていない苛立ちや不安が募っていった。まったくアホのような話だけど、こんな気持ちになるまで、僕は自分の才能を疑ったことすらなかった。いつかきっとうまくいく。そう疑わなかった。信じていたわけじゃない。ただ、疑ったことがなかっただけ。
僕は、自分はもっとすごいやつだと思っていた。「誰よりも美しい爆音で、世界を変える。誰も僕たちを無視できないんだ。」そう思っていた。
あの時自分があんな曲を書いていたら
あの時自分があんな風にステージで堂々と歌っていたら
などと、過ぎ去っていった日々のことばかりを悶々と考えてしまうこともあった。昨日と特別何かが違うわけじゃない、それなのに、僕はどうしようもない手遅れ感や、取り返しのないことをしてしまった絶望感を感じ、何もできなくなっていた。
何も書けない、何にも感動できない自分と付き合う時間は苦痛でしかなく、いっそ消えてなくなりたいとすら思った。
僕は16歳の頃から一緒だった女の子と結婚し、2年前に父親になった。そして30歳になり、死にたいなどと思っている。自分がずっと欲しかったものが手に入ったはずなのに、自分が今いる未来を受け入れられない。自分が小さな頃から焦がれてきた美しさには、実は何の価値も意味もなく、自分や自分の大切な人たちを振り回すだけで、どこへも連れて行けず、ただここでもがきながら、小さくなっていくしかないのかもしれない。そんなことを考えていた。
そして、それが今作「Hallelujah」のスタート地点だった。
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病気か!!!!!!!!!!!
ある日僕はキレた。
キレ倒し、いろんなものを振り払い、燃やし、ぐしゃぐしゃにして捨て、えぇと、いろいろ頑張って
「Hallelujah」を、作った。今までで一番気に入っているし、そういうものを全力で作りたいと思った。
たぶん、誰もが当たり前のように経験する、とてもありきたりな感情なんだと思うな、上にうだうだ長く書いたようなことって(文章、何度も消そうと思ったけどあえて残します)。
雑に、キレ散らかして万事解決したことにしてますが、実際はあらゆる感動、あらゆる美しさに僕は打ちのめされ、救われたんですね。特に「首」シリーズはそういうイベントでした。
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僕たちはいい未来へいくに決まっている。そう信じてるから、まあいくんですよ。そういうものなんだと思う。運命を変えるっていうのは。
疑わないってことと、信じるってことはまったく別物だから。
美しいものが、最高。それ以外どうでもいい。どこまでも正気なまま、すごいところにいきたい。
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ひとつあなたに言いたいことを、今回の記事のタイトルにしました。
ここからなんだから。僕もあなたも。
小林祐介