あなたはわたしを  させる2009/10/06

知らない人が愛や恋についていろいろと自分の体験を交えて話していた。

そんなものは愛でも恋でもなく、ただの生活だと僕は思った。生活はすぐに古くなる。そういうものと何の関係もなく美しく在り続けるものが恋であり愛だと僕は思う。「永遠を孕んだ一瞬。時間軸に対して垂直に在る心と心の出来事。」(こんなことを言っていたのは誰だったかな、思い出せない…)。

「愛や恋が全て美しいとは限らない、なぜならば。。。」という話は得てして腐臭のする生活の残骸についての愚痴ばかりのように思える。

生活と人生は違う、違うけれど、それが重なっている人というのが物を作る人には多いような気がする。(あるいは遠く引き剥がしてしまった人も。)

自分の生活と心を歌うことが人生と重なり、そこに美しさや色気が出てくるような人の作品はやはり凄みがある。ただ生活をだらしなく垂れ流すだけなのは粋ではないし、誰にでも出来ることだ。こういうブログでだって出来る。

自分の歌にも色気が出てきたらいいなと思った。歌うことがもっと自分と近いものになるといいなと思う。
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いまは曲を作る作業と平行し、ツアーにむけての準備と作業をしている。
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誰かのライブを観るのをわくわくしながら待っている、そういう気持ちと同じように、僕も音楽を通じて誰かに会うことを心待ちにしています。価値観や物語を共有したいなんて思わないけれど、音楽を通じての感性のふるえとそれにまつわる本当のだけは、ありのままを信じている。
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小林祐介