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UKFC on the Road 2013 日割り&第一弾出演者発表/先行販売受付開始2013/05/18

08.20(火) 新木場スタジ オコースト
BIGMAMA / [Champagne] / LOST IN TIME / TOTALFAT / UNISON SQUARE GARDEN(ABC順)
and more!!!

08.21(水) 新木場スタジ オコースト
killing Boy / THE NOVEMBERS / OGRE YOU ASSHOLE / POLYSICS / the telephones(ABC順)
and more!!!

08.22(木) 新木場スタジ オコースト
BIGMAMA / [Champagne] / THE NOVEMBERS / POLYSICS / the telephones(ABC順)
and more!!!

THE NOVEMBERSの出演日は8.21(水)と8.22(木)です



UKFC on the Road 2013
第一弾出演者プレオーダー受付

受付期間:5.18(土)昼12:00~5.27(月)23:59
受付URL:http://eplus.jp/ukfc2013/
申込制限:1公演につき4枚まで

ご利用には「e+(イープラス)」への会員登 録が必要となります
(入会金・年会費は必要ありません)



UKFC on the Road2013特設サイト
http://www.ukproject.com/ukfc2013/



THE NOVEMBERS WEB STORE2013/05/16

THE NOVEMBERS WEB STOREに新作グッズを入荷致しました。

▲入荷アイテム
・Sankaku Tシャツ(ホワイト) ¥2,625 
・Fourth wall Tシャツ(ブラック) ¥2,625
・フェイスタオル ¥1,260
・缶バッヂ(サイズ75mm)¥525


THE NOVEMBERS WEB STORE
http://the-novembers.shop-pro.jp/



LACHIC presents SAKAE SP-RING 2013 出演決定2013/05/16

13/06/09(日)LACHIC presents SAKAE SP-RING 2013

〈OPEN / START〉11:30 / 12:00
〈1DAY PASS / 2DAY PASS〉3300円 / 5500円

[開催会場]
CLUB QUATTRO / OZON / MAGIC THEATER / HOLIDAY NAGOYA / MUJICA / ROXX / NAGOYA Blue Note / R.A.D / TIGHT ROPE / club JB’S/ EDITS / CLUB Zion / X-HALL…and more

一般発売『プレイガイド』…発売中
・チケットぴあ(Pコード:195-539) http://t.pia.jp/
・ローソンチケット(Lコード:47777) http://l-tike.com/
・イープラス http://eplus.jp/
・TANK!theWEB http://www.sundayfolk.com/
・各コンビニ店頭 他

SAKAE SP-RING 2013 HP
http://www.sakaespring.com/

お問い合わせ:ZIP-FM(TEL:052-972-0778|受付時間:月~金 / 10:00~18:00)


“dogma” live performanceを公開しました2013/05/15





Fourth wall2013/05/15


たくさんの方の関わりのおかげで、無事に「Fourth wall」の発売日5月15日を迎える事ができました。

改めて、この作品は私たちなりの問いかけです。厳密に言えば、問いかけのためのトリガー、きっかけ、です。

この作品が、誰かにとっての楽しみや、毒や薬になる一方で、何の為にもならない、何の作用にももたらさないような価値観が、この世界には同時に存在します。なんて素晴らしいのでしょう!

全ての物事“そのもの”は、あらかじめ平等に無価値で無意味です。

そんな中私たちは、物事(自分自身を含め)と物事の“つながり”の中に、意味や価値を見いだしていく。捏造していく、つかみ取っていく、勝ち取っていく、と言ってもいいかもしれません。生きるということは、そういうことだと僕は思います。
状態としての「生きている=死んでいない」。それは生命活動とも言えます。そしてそれは意思や合意の有無を問わず、いつのまにかあっけなく失われていくものでもあります。この命は自分のものだ、と断言したところで、そんなものなのです。
ただ、命の使い道はそうじゃない。行為としての「生きる」はどこまでいっても、私たちそれぞれの持ち物。

「この命の使い道は、私が私のやり方で、私の目的の為に、私が勝ち取ったものだ。つまり、何が起こってもそれはすべて私のせいだ。それを喜びに思える」

そんな風に生きていきたい。
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R0010613

この作品は、こんな風にあなたと、あなたの周りのものを映します。
もしよかったら、その様子を私たちに見せてください。
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それでは、それぞれのよい夜、よい明日を。

小林祐介

4th EP「Fourth wall」2013/05/15

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4th EP「Fourth wall」
2013年5月15日(水)発売
UKDZ-0145 ¥1,800(税別)
DAIZAWA RECORDS/UK.PROJECT inc.

01. Krishna
02. dogma
03. primal
04. Fiedel
05. Observer effect
06-Ⅰ. Dream of Venus
06-Ⅱ. children
注: [紙ジャケット仕様] 画像ではグレーで表現していますが、実際の製品はシルバーの紙に印刷されています

「Fourth wall」発売前夜/「dogma MV」「dogma live performance」によせて2013/05/13

ドグマ【dogma】
1 各宗教・宗派独自の教理・教義。
2 独断。教条。
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僕は、自分のことをある種の典型であると考えています。それは「自分自身」という典型です。
誰しもが「自分自身」の典型であり、それがせめぎあう社会は(どんな形であれ)誤解や偏見でまわっている、とも言えます。そしてそれは、物騒なことでも、悲しいことでも、美しいことでも、ない。流動し、その状況に応じてどんな風にでも転ぶからです。
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「dogma」MVについて。はじめに柴田剛監督をはじめ、関わってくれたすべての方へ感謝を。

このMVにTHE NOVEMBERSのメンバーは映りません。映っているのは、誰一人として知らない人達です。(あとで話を聞いたらすごい面子でした、いろんな意味で)
彼らは彼ら自身の典型として、ただ、こちらをみつめている。

それは何を表しているのでしょうか。
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フィクション、ノンフィクション(という2つが仮にあったとして)を隔てる壁の向こうから、いつでも、どこでも、何かが、こちらをみている。
それは、あなたの立つ舞台の観客かもしれない、あなたが存在する漫画の読者かもしれない、あなたの信仰する神かもしれない。
あるいは、あなたが観る舞台の演者、あなたの読む漫画のキャラクター、あなたを信仰する信者かもしれない。

そして、あなた自身かもしれない。
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「dogma live performance」http://www.ustream.tv/channel/dogma-live-performance(2013/05/14 23:00〜)

「dogma」のMVを投射された状態で、ステージ上で演奏をします。この会場に観客は存在せず、THE NOVEMBERSしか映りません。

“あるひとつの象徴”としてMVが持つ視点、我々の視点、そしてあなたの視点。
「dogma」において、この3つの視点が存在する瞬間を自分たちなりに表現します。

ちなみに、「Fourth wall」のジャケットは鏡で、置かれた環境、状況によってその姿を変えます。
空白は、ひとつの「視点」を表現しました。あなたを見つめるあなたの視点です。

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過去、現在、未来にわたり、あらゆる価値観、あらゆる人生や命が、あまねく存在する世界。

「Fourth wall」はひとつのフィクションであり、エンディングには、フィクションが「フィクションであること」を独白する瞬間があります。
それは、僕自身が今作において発見(あるいは再確認)した自身の「表現に対する教義」によってもたらされた結末でした。
「To/Two」「GIFT」を経て、ひとつの目印のようなものを見つけた気持ちです。「いつまでも途中」なことに変わりはありませんが。
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あらためて、「Fourth wall」に関わってくれた全ての方に、心からの感謝を。

小林祐介

みがかぬかがみ2013/05/02

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自分の中の相手、相手の中の自分、自分の中の自分、相手の中の相手、この4つがせめぎあう事が会話や交流だと僕は思う。
僕の知らない「小林祐介」が世の中には沢山いる。あなたもそう。
僕たちはお互いが鏡で、お互いの姿を見せあっている。僕はそのことにとても興味がある。
もしあなたの中に「小林祐介」がいたら、それを僕に見せて欲しい。誤解や偏見と呼ばれるものも含めて。むしろ、それが見たい。
そのやり方のひとつとして、ツイッターのアカウントを共有してみようと思った。
https://twitter.com/_YskKbys_ ID: @_YskKbys_ PW: oooiiliiooo
あなたがあなたとしてではなく、あなたの中の「小林祐介」が言う事、する事を僕に見せて欲しい。例えば、僕はよく△を使う。乳製品を好む。あなたの中の僕はどうだろう。
誤解や偏見で世の中は回っていると僕は思う。いい方に転ぶか、悪い方に転ぶかは、時と場所と場合による。そういうわけで、皆さんヨロシク。ちなみに、今日つぶやいたいくつかは、メンバーが勝手につぶやきました。

小林祐介

4th EP『Fourth wall』2013/04/30

▲雑誌<インタビュー>
「ROCKIN’ON JAPAN」…4月30日発売
「音楽と人」…5月2日発売
「Rhythm&Drums magazine」…5月13日発売(吉木機材紹介&インタビュー)
「MUSICA」…5月15日発売
「FLYING POSTMAN PRESS」…5月20日発売
(手紙がつなぐリレー連載 ポストマン×ポストマン)
「CHOKiCHOKi」…5月24日発売
「GiGS」…5月27日発売
「THE EFFECTOR BOOK Vol.20」…5月31日発売
([Pedal Board Profiling]:小林祐介/ケンゴマツモト/高松浩史)
「H」…6月1日発売
「Quip magazine」…6月7日発売 [表紙]
「MARQUEE」…6月10日発売
「BASS MAGAZINE」…6月19日発売

▲WEB
「ナタリー」インタビュー掲載
http://natalie.mu/music/pp/novembers04
「EMTG MUSIC」インタビュー掲載
http://music.emtg.jp/special/2013050221301894d
「WHAT’s IN? WEB」インタビュー掲載
http://www.whatsin.jp/
「FLYING POSTMAN PRESS」手紙がつなぐリレー連載 ポストマン×ポストマン
http://flying-postman.com/contents/20130520/6508.html
「WHAT’s IN? WEB」(Chara×小林祐介対談)
http://www.whatsin.jp/

▲RADIO
TOKYO FM「RADIO DRAGON」
5月13日(月)20:00〜21:40(ゲスト出演は20時台予定)
http://www.tfm.co.jp/dragon/

FMおだわら78.7MHz『象の小規模なラジオ』小林祐介出演
2013年5月11日(土)25:00~26:00
[再放送 5月16日(木)25:00~26:00]
http://odawara-elephant.com/

▲TV
石川テレビ「N-18 凸」コメントオンエア
5月25日(土)25:45~26:45
再放送 5月28日(火)深夜
http://blog.ishikawa-tv.com/n18deco/








第四の壁2013/03/11


5月15日に「Fourth wall」という作品を発売いたします。
第四の壁、観客と舞台を隔てる想像上の壁、という意味があります。
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我々は昨年「GIFT」という作品を発表しました。それを制作しているのと同時にこの「Fourth wall」の構想が自然発生的に始まりました。
端的にいえば「Fourth wall」は自分なりの「GIFT」へのリアクション、反動とも言えます。
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行為としての生
状態としての生
行為としての死
状態としての死

前作が、行為としての“生”について描いた作品だとすれば、今作は、状態やオブジェとしての“死”について描いた作品です。

また、「GIFT」が「いま、ここで、僕は、君に歌うよ」という作品だとしたら
「Fourth wall」は「いまでなくても、ここでなくても、僕でなくても、君でなくても、歌うよ」という作品です。

それらが、世の中で言われる「ネガとポジの関係」かというと、そうではないように思えます。
「Fourth wall」は「GIFT」と同じことを、異なる言葉、異なる表情、異なる口調、異なる視点で描いた作品だと思うからです。(いや、まさにそれが世に言う「ネガとポジの関係」なのでしょうか…。)

しかし、それらの間には確実な断絶が、境界があります。
彼岸と此岸を隔てる大きな川の向こうに見える美しい花火が、その実、残虐な戦火だったとしても、感じた美しさに偽りはありません。(そこに悲痛な想いがあってさえも)
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自分が自分の為に音楽を作る度に、それらはまさに自分自身を映す鏡のように、その時々の自分の姿をはっきり映し出します。あなたが、あなたの為に何かをする時、それはその時々のあなたの姿を、どんな形であれ映し出します。

過去、現在、未来に渡り、実名偽名匿名、フィクション、ノンフィクション、あらゆる価値観、あらゆる人生や命が、あまねく存在する世界で、あなたが、あなたの為に「Fourth wall」という作品を楽しんでくれたらそれ以上に勝る喜びはありません。
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今回のアーティスト写真は、我々の尊敬する写真家hanayoさんに撮影していただきました。感謝。
被写体はTHE NOVEMBERSであり、アーティスト写真としての「役割」こそありますが、これ自体がhanayoさんの作品のひとつであり、「Fourth wall」におけるひとつの比喩であることは言うまでもありません。

UKDZ-0145A

hanayo official web site
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今日の為に生まれてきたと
そんな風に思える毎日

(M-6Ⅱ children)
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制作を共にしたTriple time studio岩田純也氏に心からの感謝と、リスペクトを。

小林祐介
5月15日に「Fourth wall」という作品を発売いたします。
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昨年「GIFT」という作品を発表しましたが、それを制作している時点でこの「Fourth wall」の構想は自然発生的にスタートしました。
端的にいえば「Fourth wall」は自分なりの「GIFT」へのリアクション、反動とも言えます。

「GIFT」「Fourth wall」

小林祐介

2020/12/10

小林祐介

12月2012/12/09

あまりに慌ただしく毎日が過ぎ、久しぶりのブログになってしまいました。
TOWER RECORDS 渋谷店でのインストアの際に、メンバーそれぞれが最近聴いているCDについて話しました。

Godspeed You! Black Emperor「Allelujah! Don’t Bend! Ascend!」
Wild Nothing「Nocturne」
Velvet Underground のボックスセット
大貫妙子「SUNSHOWER」
TWIN SHADOW「Confess」

などだった気がします。参考までに。
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TOWER RECORDS 新宿店 インストアミニライブ(小林ソロ)終了。
今回は久しぶりにエレキギターで臨みましたが、ソロでの演奏形態やテーマは、まだまだ模索中。1人だからこそ出来ることをやれたらいいな。ちなみに、30分の持ち時間をなんと30分オーバーしてしまいました。スタッフの皆さんの笑顔に救われこそすれ、反省。でも、どの曲も歌えて嬉しかったです。
Setlist
1.sound check
2.Harem
3.Slogan
4.to here never come(dip cover)
5.human flow(dip cover / THE NOVEMBERS ver)
6.話して尊いその未来のことを(CHARA cover)
7.GIFT
8.Misstopia
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ご報告までに。私、本日入籍しました。実は、身内だけで9月頃に結婚式もしていました。

相手は、同じ町で育った人で、16歳の頃から一緒にいます。以前よりブログなどで「恋人」という言葉で登場してきた人です。
自分でも驚きですが、10代の頃の僕は「この人と結婚する事で、何か一つの物語が完結し、全てが解決する気がする」ようなことを考えていました。妄想ばかりで、想像力の足りない阿呆でした。実際に結婚をしてみて、これまでの自分と何かが変わったのかと言われたら、正直僕にはよくわかりません。
10年近く一緒にいるうちに、自分達が結婚することに「意味」や「役割」を見いだせない限りは、わざわざする必要はないような気さえしていました。
愛は誓うものではないし、約束するものでもない。保証しなければいけないようなもの、誓わなければいけないようなものは、そもそも愛ではないと僕は考えるからです。仮に、保証付きの愛などがあったらそれはあらかじめ欠陥品のように思えます。僕は恋人の事も家族の事も、心の底から愛していますが、それを何かに誓ったことはありません。必要ないからです。
「生きること」や「愛すること」は限りなく「状態に近い行為」「行為に近い状態」のように思えます。そんなもの他にあるでしょうか。(わからない)

話が逸れた。

いろいろとあって、結婚について思ったことがあります。
結婚は、周りにいる人達や、それを取り巻く環境に対して「私達はひとつの“家”をつくり、この社会に帰属する」と宣誓することなんだな、と僕は捉えました。「よろしくね」ってこと。もし自分達が人里離れた森などに住み、結婚式を挙げるなら、切り株かなんかの上で、木々や草花、動物達に宣誓するかもしれませんね。

ちなみに、ウトムヌカラという言葉は、アイヌ語で「互いを見つめあう」という意味であり、それは「結婚式」のことを指す言葉だそうです。「互いを見つめあう」ことを始まりに「同じものを見つめる」ことが増えていくのだと思います。人によっては子供だったり、社会だったり、生活だったり。
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子供の頃思いこんでいたような、メルヘンさやファンタジーさは全くありませんが、だからこそよかったと思いました。

よろしくね。

小林祐介

3rd EP「GIFT」2012/11/07


3rd EP『GIFT』
2012年11月7日(水)発売
UKDZ-0135 ¥1,800(税別)
DAIZAWA RECORDS/UK.PROJECT inc.

01. Moiré
02. Harem
03. Reunion with Marr
04. ウトムヌカラ
05. Slogan
06. GIFT

am2:06の手記2012/10/24

「GIFT」はまだ発売されていませんが、新しい作品にむけて曲を書いています。

何かに触発される度に、それをきちんと作品に残したいと、昔以上に思うようになりました。日々触発の連続です。
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次なんて来るかわからないけれど、少なくとも次がもたらされた時に、もたもたしていたくない。僕は、長生きが目的だとは本当に思わないけれど、一日でも長く生きて、やりたいことが山のようにある。やりたいことを実現し続けていくと、僕は結果的にとても長生きすることになる。それを特権だと捉えるし、義務だとも思っている。自分が自分自身に課した義務。自分が「自分自身」を選びとった瞬間に掴みとる特権。

自分が「誰か」を選ぶ事は出来ない。僕たちが選べるのは「自分自身」を「選ぶか」「選ばないか」だけ。

小林祐介

「GIFT」 購入者特典について2012/10/19

先日、僕はtwitter上で「もし、特典のライブ音源の為だけにタワー、TSUTAYA、HMVで一枚ずつ買おうとしている人がいるとしたら、少し待って下さい。」と書きました。
理由は、告知された「GIFT」購入者特典について、THE NOVEMBERSチーム(メンバー、レーベル、スタッフ)間で、方針や意思の相違があったからです。

メンバーもスタッフもポジティブなモチベーションでそれぞれ思索し、行動するに至った事は言うまでもありませんが、その中で僕のやるべきこと、やりたかったことと、チーム全体でのそれが一致しないまま(そして一致していない自覚の薄いまま)事を進めてしまいました。
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さて、今回の購入者特典を考える際に、僕は初めて提案をしました。

正直な話、僕は前作まで購入者特典という物に対してレーベルスタッフに任せきりで、それに対して特に思う事もありませんでした。
これまでは実際に特典の詳細を知らされても大して気に留めず「そんなもの無くたって買う人は買うだろう」という気持ちでいました。むしろ、レーベル側が制作費を負担してそれらの特典を作っていることすら知りませんでした(ちなみにdisk union特典のTシャツは毎回disk union側の負担であり、提案です)。

しかし、今回「GIFT」をリリースするにあたって、これまで通りの慣例や習慣に合わせて購入者特典をつけるなら 「貰った人が喜ぶ物をプレゼントしたい」という想いが僕の中で大きくなりました。
これが僕の「シンプルな動機」です。

そこで僕は7/17「Moiré.3」のライブ音源を特典にすることを提案しました。
これに関してはライブ盤として販売するという選択肢もあった音源なのですが、レーベル側は快く承諾してくれました。感謝。

実際にこの案が通った後はそれを実行するにあたって、レーベルと各レコードショップとで「どうせやるなら面白い事を」という狙いのもと、話し合いを重ねてくれました。

その結果「せっかくだからTOWER RECORDS、HMV、TSUTAYAごとのイメージやカラーに合わせて選曲をし、それを各ショップ限定の特典にしよう」という提案をしてくれました。
その動機としては「お客さんにお店を選ぶ楽しみもプレゼントしたい。お店との新たな出会いを楽しんで欲しい」ということだったのですが、僕には疑問がありました。

レコードショップごとに特典を分けるという事はこれまでもやってきたし、業界の中でも慣例、習慣としてはありふれている事ですが、「貰った人が喜ぶ物」と仮定したライブ音源をわざわざ分けることは、僕が買う側だったら「楽しみ」というよりは「煩わしさ」と捉えてしまうからです。
僕自身の「シンプルな動機」と矛盾してしまう、早い話、嘘になると僕は考えました。

そういった僕の疑問を、シンプルに解決する方法があるなら、それをやろうと僕は言いましたが、それは不可能でした。
各店舗のオリジナル特典という打ち出しで告知している音源を「どのお店で買っても全部聴ける」という形に変更することでしか、この疑問は解決できないと考えましたが、それはそれで、お店に対しても、既に予約してくださった方に対しても、嘘になってしまいます。

このまま進めることもしたくないし、変更も出来ない中、我々は途方に暮れましたが、気持ちを切り替えて計画を仕切り直すことにしました。
「貰った人が喜ぶ物をプレゼントしたい」という想いをもう一度、シンプルな形でただ実行しようと思いました。

結論として、期間限定で11/17「November Spawned A Monster」のライブ音源を6曲、フリーダウンロード出来るようにします。11/17のライブ終了後、トラックダウンなど諸々の作業を経た上で12/24~12/31の間で実行する予定です。あくまでも特典なので期間は限らせていただきますが、これはどの店舗でも「GIFT」を購入してくれた方全員が対象です。(詳細がパッケージの中に封入されている為、配信での購入は対象外となります)
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そして7/17「Moiré.3」の音源6曲は、告知した通り2曲ずつに分かれた限定特典とします。解決の出来なかった問題ですが、我々は後悔をせずその反省をこれからに活かし、手元に届いた方は、ただ楽しんでくれることを願うばかりです。

何かやりたいことがあり、それに関わる人が増えれば増える程、それをあるべき姿へ転ばせていく事に対して慎重にならなければならないことを今回の件で学びました。

ただ、レーベルもスタッフも「より良い」「より楽しい」と思うものを提案してくれたことと、何より僕自身の「シンプルな動機」に対して、新たなチャンスを与え、最後まで加担してくれたことを心から感謝しています。

小林祐介

News2012/10/15

「GIFT」発表に向けて新たな試みを行います。
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■今作「GIFT」のレコーディングで使用した機材の紹介を、10月15日(月)〜18日(木)4日間に渡りメンバー1人づつFacebook pageで紹介していきます。
■メンバーが個人的に「GIFT」を聴いてもらいたいと思う方と、対談インタビューをして来ました。第一回目は10月末日公開予定、全4回Facebook pageにて公開していきます。
■リリース前の11月5日(月)USTREAM生配信も予定。詳細は随時発表して行きます。
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どれもこれまでに出来なかった事、やらなかった事です。お楽しみに。

小林祐介

小さな島国から愛を込めて2012/10/12

THE NOVEMBERSの楽曲が世界62カ国で配信スタート、「GIFT」全曲90秒試聴&プレオーダーも開始。詳細は →http://the-novembers.com/news/
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日本は島国ということもあり「日本でない国」を外国や海外と呼んだりします。日本には良くも悪くも島国根性というものがあるように思えます(自覚の有無に関わらず)。

「日本でない国」は精神的にも物理的にも、海を隔てた遠くにある、と僕はいつのまにか思い込んでいましたが、台湾のフェスに出演したことがきっかけでそれは大きく変わったように思います。
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いま僕は近くにいる人の事も、遠くにいる人の事も想像しています。
あなたが耳をそばだてるように囁いたり、雑踏の中のあなたに聴こえるように大きな声を出したりしています。
そして、「GIFT」はそういう作品だと思っています。「GIFT」があなたに届くための「理由」はあなたの中にだけありますが、「きっかけ」は僕たち次第で多くも少なくもなる。
その「きっかけ」のひとつとして今回のニュースはとても喜ばしいことです。この島国から海外へ泳いで渡ると確かに遠いけれど、いまは飛行機やiTunesがあります。ちなみに、気持ちは泳いででも届けに行くつもりです。
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やっと始まった。いや「始めた」だな。

小林祐介

アーティスト写真公開によせて2012/09/30

THE NOVEMBERS の新作「GIFT」の発表にあたり、新しいアーティスト写真を公開いたしました。
衣装はLAD MUSICIAN、撮影はアンダース•エドストローム氏によるものです。彼とは、我々がLAD MUSICIANのコレクションでライブをしたことをきっかけに出会いました。
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9月6日、雨が降りしきる都内某所の公園にて撮影は行われました。アンダースとのフォトセッションはとても刺激的で「自由に動いてくれ」「撮影中はメンバー同士でも会話しないでくれ」「僕の事を意識するな」などの指示を受けました。公園を歩いていて、気付いた時に彼の姿はなく、どこでいつシャッターが押されているのか不確かなまま撮影が続きました。つまり、雨の日にほぼ無言のまま黒服の男4人が公園をうろうろしていた、ということです。アンダース自身がアーティストなのもあって、これまで経験した撮影とは全く異なる環境でした。とても楽しかったのですが、どんなものが撮れているのかは全く想像がつきませんでした。

いざ、出来上がった写真は、はっきり言って僕が当初作ろうとしたものとは正反対のものでした。
雨の中何かに花を手向けているような写真。葬式のような写真。
しかし、それは僕に「GIFT」に対する気付きを与えてくれました。
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より良く生きていこうとすればする程、よりシリアスにならざるを得ないシビアな社会(そもそも「生きる」ということはそういうものだと僕は思いますが)。その中で生きているからこそ、僕は僕自身やあなたの「嬉しい気持ち」「楽しい気持ち」「優しい気持ち」「美しい気持ち」を尊び自分なりのやり方で大切にしようと思うのでしょう。
つまり裏を返せば、どこまでも冷静に、然るべき対象を区分し、軽蔑し、拒否することを全く厭わないということです。

何かを大切にする事をポジティブ、何かを区分し軽蔑することをネガティブだと認識されるのなら、それは僕には欺瞞に思えます。どちらも何かに加担していく上では同じことだと考えるからです。
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予め意図していたコンセプトの一つでもありますが「GIFT」の世界観はこれまでのTHE NOVEMBERSの作品の中で、最もポジティブであり、最もシリアスなものだと僕は考えています。

「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ」サン=テグジュペリ著『星の王子さま』より抜粋

砂漠と井戸、そういった対比が今回のアーティスト写真と「GIFT」の間にあるように感じ、それはまるで僕自身が今作を作ろうとした「きっかけ」それ自体の、ドキュメントのようでもありました。
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「GIFT」より先にアーティスト写真を公開することになりましたが、実際に「GIFT」を聴いた後にもう一度見直してもらえると嬉しいです。その時に写真だけを見た感覚とは違うものになるかもしれないからです。
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アンダース•エドストローム氏に感謝を。

小林祐介





Anders Edström アンダース・エドストローム
1966年スウェーデン、フロッソ生まれ。写真家、映像作家。

1990年 スウェーデンでの活動後、フランスに活動の場所を移す。
1994年 パリ現代美術館で開催された『L’Hiver de l’amour(The Winter of Love)』での、『Maison Martan Margiela』の写真をオリヴィエ・ザムが見たことをきっかけに、アート雑誌『Purple』の創刊から関わる。
1996年 イギリスに拠点を移し、映画の製作にも携わる。
また、2000年パリ、ポンピドゥー・センターでの『Elysian Fields』、2002年ボストン現代美術館での『Chic Clics』をはじめ、グループ展にも多数参加している。

写真集に『spidernets places a crew』+『waiting some birds a bus a woman』(2004、steidlMACK)などもあり、最新作は『SAFARI』(2010、Nieves)。
いくつかの映画も制作し、C.W. Winterと手掛けた長編映画『The Anchorage』(2009)は、ロカルノ国際映画祭グランプリ金賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、インディペンデントフィルム部門大賞を受賞。

WORKS
Maison Martin Margiela|ANN-SOFIE BACK|LAD MUSICIAN|Vivienne Westwood|Stella McCartney|Miu Miu|VOGUE HOMMES JAPAN|Purple Fashion|AnOther Magazine|nero paris issue|The Solar Garden% Cosmic Wonder|X-Knowledge Home |Libertin / Dune|Paris/L.A.|装苑|Apartamento|Art Review|FADER|The Colonial|Leave no Trace |Purple|Dazed & Confused|Wired|Self Service magazine|etc

http://www.andersedstrom.com/

「GIFT」によせて2012/09/12

前作 「To ( melt into ) 」「(Two) into holy」を経て、「GIFT」という作品を作りました。
僕には、これまでに出来なかったことや、やらなかったことが山のようにあります。
そんな僕にとって、THE NOVEMBERSにとって「GIFT」は試みに満ちた作品です。

今日を迎えることを祝福し、明日が来ることを祈るような作品、言葉でも、言葉以外でも、目の前にいる誰かに語りかけるような作品を作りたいと僕は考えました。
誰かが「自分の」足で立って、「自分で」歩き出す時にそっと背中を押すような、そんな想いを込めました。
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「笑顔が見たい」M-1.Moiré
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笑顔は素敵だな、と僕は思います。人はどんな時に笑うのでしょうか。楽しいとき、嬉しいとき、困ったとき、誰かを差別するとき、馬鹿にするとき、、、
音楽に人格はありませんが、それは様々な時代に、様々な場所で、様々なものに加担してきました。商業に、政治に、戦争に、犯罪に、生活に、恋に加担してきました。

(「普遍的な」豊かさなどこの世に存在しませんが)僕は心身の豊かさに価値を置きます。どんな時に笑い、どんなものに加担するかを、意識的に選びます。
聴く人にとって、僕の音楽が豊かさの「理由」でなくてもいい。僕の音楽に触れた後に、その人の周りの風景が違って見えたりして、そこで笑顔になるような何かに出会えたら、僕はその「きっかけ」になれたことをとても嬉しく思うのです。

美味しいお蕎麦屋さん より抜粋。
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この「GIFT」という言葉は、贈り物、才能、などの意味の他に配偶子卵管内移植(Gamete Intra-Fallopian Transfer)という医学用語としても使われていることを偶然知りました。今回の制作の方法、環境もまた試みの連続であり、それらを表すのに(Gamete Intra-Fallopian Transfer)という言葉が適していると感じ、作品名にしました。(このことに関しては、後のインタビューや、記事などで話すつもりです。)
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最後に、今作はXTC「Apple Venus Vol.1」に触発されたことを記しておきます。
“Do what you will but harm none ”

嬉しいことも、楽しいことも、悲しいことも、辛いことも、まだまだ、これから。旅立つ誰か、残された誰か、それぞれの明日を祈っています。

小林祐介

dip tribute -9faces- RELEASE PARTYとMoiré.0について2012/08/27

8月31日に開催される【”dip tribute -9faces- RELEASE PARTY”】に出演します。共演する方々に関しては以下をご参照下さい。

dip(GUEST:ハヤシ(POLYSICS)/フミ(POLYSICS)/hiro(te’)/近藤智洋(GHEEE)/木下理樹(ART-SCHOOL/killing Boy)/ MO’SOME TONEBENDER / 池畑潤二×ヤマジカズヒデ
DJ:小野島 大

「9faces」において、THE NOVEMBERSは「human flow」のカバーで参加しております。英詞なのですが、いまの自分の気持ちと重なるフレーズがあったり、dipのコアなファンの方なら気付くであろうコード進行を入れてみたりと、思い入れが強いカバーが出来ました。他にもカバーしたかった楽曲は山のようにありましたが、この曲を選んでよかったです。

キュアーもdipも、長いキャリアを持ちながら、なお現役であるところを本当に尊敬しています。何より、ロバート•スミスもヤマジカズヒデも、いまだに僕をドキドキさせるヒーローなのです。
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「Moiré.0」への作品の投稿が8/31をもって終了いたします。

http://the-novembers.com/Moire.0/

専門学校の授業でも取り扱ってくれたらしく、とても嬉しいです。

小林祐介