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生きてる実感2016/03/23

“幸福”と、自身の“生きている実感”というものが

イコール、あるいは近しいものだという思い込み。

例えば

「ああ、生きてるって感じがするな。だから、幸せだな。」

「ああ、幸せだな。つまり、生きてるって感じがするな。」

こんな風になれたらと思うけれど、必ずしもそうじゃない。

小林祐介

/../2016/02/21

毎日、何かしか作っています。

 
小林祐介

.2016/01/28

1月20日

THE NOVEMBERSリハーサル。

1月21日

Ropesリハーサル。ASA-CHANGさん、トンチさんも合流し、それぞれのアイデアを試す。基本、Ropesの曲は「2人での表現が完成系」というデザインが施されているので、自分のアプローチが蛇足とならないように意識した。

1月22日

WWWにてRopesワンマンギグ。とても素敵なステージだった。僕は6曲参加。アンコールの「snow」ではLOSTAGE五味さんも参加し、感動的な演奏だった。

1月23日

チームMERZで事務作業。作業の合間にピザを食べた。仲間や友達とデリバリーのピザを食べると、10代の頃高松くんの家に泊まりに行ってピザを食べたのを思い出す。

1月24日

寒い日だった。

1月25日

作曲作業。

1月26日

THE NOVEMBERSリハーサル。

1月27日

作曲作業。

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うまく文章が書けない。

 

小林祐介

美しい人たち2016/01/20

1月19日
『MTV Unplugged: VAMPS』の収録を観に都内某所へ。シークレットゲストでCharaが1曲参加すると聞き、特別に観に行かせてもらいました。(この公演の知らせをCharaから聞いた時、本当に心臓が破裂しそうでした。あ・り・え・な・い、と当日まで俄かに信じ難く、ふわふわした気持ちで会場へ向かいました)

詳しい内容は放送をお楽しみに、ということで控えさせていただきますが、大変素晴らしい体験をさせてもらいました。

HYDE氏とCharaが隣り合って歌う姿を観て、僕は人目も憚らず、涙をボロボロと落としていました。僕にとって、本当に特別な2人。子供の頃、この2人に出会わなかったら僕の人生はどうなっていたのだろう、想像もつきません。

きっと、あれは自分にとって名前のつく前の恋でした。

まだ性別も不確かで、自分が何なのかも、他人が何なのかもよくわからなかった時、僕の胸を焦がした美しい人たち。

小林祐介

あなたが善い人だというのなら2016/01/19

1月15日

THE NOVEMBERSリハーサル。台湾、沖縄用にコンパクトにまとめていた機材をバラし、普段用のボードにまとめる。ある程度は仕方ないけれど「この機材がないと演奏できない」ようなプレイヤーにはなりたくな。逆に「これがないと演奏できない」くらい凄まじい力を持った楽器に出会ってみたい気もする。

1月16日

22日に渋谷のWWWでRopesのサポートギターをするので、そのリハーサル。小さな音で演奏した。アチコさん、トディさんと久しぶりに会っていろんなことを話した。

1月17日

久しぶりに仕事以外で外へ出かけた。踊ってばかりの国の「世界が見たい」を思い出した。

1月18日

都内某所で、デヴィッド・ボウイの新譜「★」について、鼎談。彼が亡くなる前から決まっていた取材だった。詳細は後日告知されるかと。「デヴィッド・ボウイを語るなら、この人以外いない」という人物と、その方がかつてプロデュースしていたロックスターと、僕。取材後、食事に。ロックの歴史や、脈々と受け継がれるものについて考えた。

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みんな、自分にとって都合の良い他人に憑依するのが好きだな。それは、あなたがしたことでも、されたことでもないのに。

あいつは、あなたが思ってるほど悪い奴じゃない。

そして

あなたは、あなたが思ってるほど善い人じゃない。

 

小林祐介

 

2016/01/15

1月13日

夜、少しだけマネージャーと会う。
1月14日

作曲作業。Ropesサポートにむけての作業。David Bowieの新譜を聴きながらこれを書いている。

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僕は、自分のことをもっとすごいやつだと思っていた。みんなが無視できないような、美しいものや爆音でいろんなものをひっくり返すんだ、と。

いつからかはわからないけれど、口をつぐむことが多くなった。ものを知れば知るほど、簡単にものを語れなくなるのは当然だ。敵を作らないのは簡単だ。

でも、僕はもっと勇敢になる必要がある。

 

 

小林祐介

無題2016/01/15

少しずつ、言葉を残す習慣を取り戻すためにブログを書いていこうと思う。何も書かないでいるだけなんだと思っていたら、すっかり感覚が鈍って何も書けなくなっていた。
30歳という年齢について、特に何も思うことはないけれど、何かの節目というか、過渡期のようなものを感じている。

変化というものは相対的なものだ。自分が変わっても、周りが変わっても、見えるものは変わってしまう。感じることも変わる。

THE NOVEMBERSは結成11周年。いろんなことを計画している。

 

 

小林祐介

なめんな2015/10/28

今回のツアーに来てくれた方全員に、我々が10年前に作った作品「DEMO-1」をプレゼントします。あの頃と同じように、自分たちの手で制作しました(今回は、追加でecho2というレアトラックも収録されています)。

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当時、CDショップの委託コーナーで、「DEMO-1」が⚫︎枚売れたという報告を受ける度に本当に嬉しくて、胸が高鳴っていたことを思い出しました。10年間、初心を忘れる暇もないほど夢中で転がってきたつもりだったけれど、大事なこと程忘れそうになるものですね。

いまでも僕はこの荒削りで、未完成で、拙くて、それでも根拠のない自信や確信がある「DEMO-1」を美しいと思うし、誇らしく思います。そんな10年前の自分達からの手紙には、一言「なめんな」と書いてあるように思えました。

初めて聴く方も、そうでない方も、よかったら一度触れてみてください。

ここから僕たちは始まって、10年後「Elegance」という作品を作りました。

縁があったらハネムーンでお会いしましょう。

よい11月を。


 

小林祐介

Elegance2015/10/07

New EP「Elegance」本日無事に発売日を迎える事ができました。
縁があったら、直に作品に触れて、聴いてもらえたら嬉しいです。

THENOVEMBERS_2015_AW

THENOVEMBERS_Elegance


 

 

マネージャーの舐太をはじめ、チームMERZの皆

ジャケットをデザインしてくれたtobird氏

アーティスト写真を撮影してくれた佐内正史氏

MVを制作してくれた太陽企画の皆さん

コミュニケーションデザイナーの高野修平氏

レコーディングエンジニアの岩田純也氏

そして「Elegance」のプロデューサー、土屋昌巳氏に

 

心からの感謝とリスペクトを。

小林祐介

エメラルド2015/10/05

愛してる という
ささやきもいつか
ただの口癖に
変わっていくけど

何も誓わないよ
僕らは約束さえしないよ
同じものを見て笑いあう日々を

ひこうき雲が
空にたなびいて
太陽のように許されて
はしゃいでる子供のように
急がないで
はぐれないように

昇っていく泡を
ただ見上げている
エメラルドの海に
沈んでいく途中

水面の反射に
少し目を細めて
太陽のように知らん顔で
はしゃいでる子供のように
急がないで
はぐれないように

笑顔を見せて
誰のためでもない
笑顔を見せてよ
いつだって愛は
僕らを試している
誰のためでもなく
歳をとっていく僕らを

ただ素直に生きていくだけさ
書いたばかりの歌を口ずさんで
駆けていくよ
あの頃のように
迎えに行くよ
本当のきみを

首vol.8 Play List2015/08/29

Truck / Artist

MoonSide TRK 5 / Moon B

Rise / Public Image Limited

Pillar To Post / Aztec Camera

The Moment / Tame Impala

Kaputt / Destroyer

metropolis / L’ArcenCiel

Heaven Or Las Vegas / Cocteau Twins

Perfect Kiss / New Order

なんとなく夢を / ゆらゆら帝国

How Deep Is Your Love / Bee Gees

Fright Night (Nevermore) / Ariel Pink’s Haunted Graffiti

So Much More / B’ehl

Walk In The Park / Beach House

Fire Ant / Bibio

In Two II / Blue Hawaii

Get Lucky [Feat. Pharrell Williams] / Daft Punk

All In Forms / Bonobo

Push Eject / BOOM BOOM SATELLITES

Needs Deodorant / Mono/Poly

Place In My Heart feat. RYAT / Taylor McFerrin

Moonshake / CAN

herr bar / Chris Clark

All You’re Waiting For / Classixx

Wataridori / Cornelius

A New Career In A New Town / David Bowie

Precious / Depeche Mode

Past Lives / DIIV

Two Flames / Dots+Borders

How You Say / Factory Floor

W.Y.H.I.W.Y.G . / Front 242

Sell my Soul / L’ArcenCiel

Still Life In Mobile Homes / Japan

Ceremony / New Order

Natural’s Not In It / Gang Of Four

Lust For Life / Girls

Won’t Be Long / Green Eyes

I Can’t Get Enough / The Jesus & Mary Chain

Digital(Live At Leigh Rock Festival ’79) / Joy Division

Id Rather Dance With You / Kings Of Convenience

Society Is My Friend / Kurt Vile

We Broke Free / Metronomy

Mayor / Mount Kimbie

Bad Days / Nahavand

what did he say / Nite Jewel  

「首 Vol.8」によせて2015/07/13

我々THE NOVEMBERSによる対バン企画「首」。
なんと前回のVol.7(w/トクマルシューゴ、SPARTA LOCALS)から7年も経過していました。
この度のVol.8は「ねごと」と、「Awesome City Club」をゲストに招き、開催します。今回のテーマはポップ。
「ねごと」も「Awesome City Club」も、それぞれの音楽的土壌からそれぞれのポップを表現しています。そこに僕たちなりのポップを加え、スカッと気分のいいイベントになったらいいなと思っています。
余談ですが、お菓子のハリボー、あれってすごくポップだと思いませんか。かわいくて、毒々しいまでに極彩色な、甘いポップ。

 

 

小林祐介

あたらしいもの2015/06/25

新曲を作っています。

久しぶりに、ここ最近の映像を観ています。

小林祐介

胸を張って2015/03/29

暖かくなってきましたね。

『Handwriting of beauty』へ、リクエストを送ってくれた方へ、どうもありがとうございました。

皆、毎日リクエストが送られてくるのを楽しみにしていました。

さて、この企画を始めた際『リクエストから数曲を演奏予定』とアナウンスしましたが
今年で結成10周年を迎えたこともあり、10という数字にあやかってリクエスト上位10曲をセットリストに加え、演奏することにしました。

結果は以下の通りです。
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いろいろと書きたい事はあるけれど、ツアーが終わってから書く事にします。

いまはまだ途中だからね。

 

THE NOVEMBERSの10年間に、会いにきてくれたら嬉しいです。胸を張って待ってます。

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小林祐介

言葉意外であなたを語るもの2015/03/29

この度、僕たちは『Handwriting of beauty』という試みを行います。 4月から始まるクアトロツアーに向けて、演奏曲のリクエストをInstagramで募る企画です。 “手書き”で。
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THE NOVEMBERSは今年で結成10周年を迎え、ある程度の数の作品を発表してきました。当然、なかなか演奏する機会の訪れない曲が増えていきます。そんな中、友人がTwitterで「keep me keep me keep meが聴きたい」と言ってくれました。個人的に思い入れのある曲だったので、なんだか嬉しかったです。 ふと、今回のツアーはアルバムのリリースツアーではないので、最近演奏していなかった曲をやるいい機会かもしれないと思い立ちました。
“思い入れのある曲”というものは、どこまでも個人的なものだと思います。THE NOVEMBERSの何かしかの曲が、誰かにそう思われているとしたら、それはなんて幸せな事だろう。 それぞれのエピソードがあり、それぞれの好きなポイントがあり、それぞれの感性のふるえ方がある。
だからこそ、ただ単にリクエストを募り、その数字を集計するだけではなく、“思い入れのある曲”とリスナーの間にある情緒のようなものを表現できたら素敵だなと思い、今回このような企画を行う事にしました。 手で書いた文字や絵には、その人の人柄や人格が出ます。 THE NOVEMBERSの楽曲をきっかけに、音の無い場所で音楽にまつわるコミュニケーションが出来る事、そしてそれが元になって、お互いさらにクアトロのライブが楽しみになるという事、『Handwriting of beauty』という名前にはそんな想いを込めました。(ちなみに英語の文法的にはおかしいらしいのですが、僕にも柴田恭兵氏にも、関係ないね。むしろ気に入ってるから。)
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最初はTwitterで、なんとなくお客さんに意見をもらって参考にしようと思った程度だったのですが、すぐさまMERZの仲間達がそれに反応し、Twitter上で話し合いが始まりました。もっとこうしたら面白い、いやそれだとここが良くない、などとあーだこーだ話し合い、あっという間に企画案がまとまりました。ほんの些細なきっかけすら逃がさず捕まえて、より素敵な方向へ歩くための理由を皆で作る事が出来る。このMERZというチームが、僕は誇らしい。
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ということで、こういう面倒くさいところも楽しんでくれたら嬉しいです。
縁があったら、クアトロで会いましょう。

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小林祐介

ひとつの季節2014/11/28

11月はもうすぐ終わり。

10月15日に「Rhapsody in beauty」をリリースして、17日から始まったTOUR – Romancé –
も、明日の新木場STUDIO COASTで終わり。

Rhapsody in beauty

NOVEMBERS_photo

僕の中で「Rhapsody in beauty」という、ひとつの季節が終わる。
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作品への想いも、ツアーへの想いも、ファイナルのSTUDIO COASTへの想いも、沢山書いてきたから(よかったら遡って読んでみてください)、今回はなんとなく思い浮かんだ事をポツポツと書こう。と書いた矢先に娘が大泣きしたので、即中断。
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泣き止んだ。
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さて、ツアーで回ったとあるライブハウスで、照明さんが新人の方だったらしいんだけど、とても一生懸命に作業してくれた。(他のミュージシャンがどうかは知らないけれど、僕は照明に関してとても注文や制約が細かい上に多いので、意思の疎通がとれないとお互いに困ったり悩んだりしてしまう事がある。)
終演後「ものすごく楽しかった」と話してくれたときは、とても嬉しかったな。
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11月23日は、渋谷のAsiaでROMEO’s bloodのギグだった。ベンジーこと浅井健一氏、BACK DROP BOMBのMASUO氏、僕で結成したこのバンドは、まだ地下に潜っているような活動ですが、沢山曲も作って、作品を作りたいな。僕も半分くらいベースを弾いているので新鮮。慣れない楽器とか土地とか食べ物とか、楽しいな。世の中にはそんなものばかりだから、ワクワクするね。
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最近気付いた事。

THE NOVEMBERSの「今日も生きたね」という曲の歌詞に

“誰にも見つかる事の無い離島で 咲く花にも美がある
ただそれを思い浮かべられないだけ”

という部分がある。

この“誰にも見つかる事の無い離島に咲く花の美”は
まさに「Rhapsody in beauty」のテーマそのものだと思った。

こんな風に、後になってから自分や作品、世の中の物事との“繋がり”や“導き”に気付く事が多い。より、自分の作った物が好きになる。好きな理由が増える、という気持ち。
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他人や、環境や、物事、世の中も
こんな風にして好きな理由が増えていった。と、胸を張って子供に言える大人でいたい。
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明日は晴れるのでしょうか。あの曲を演奏するよ。
明日からまた始めるんだから。

よい日々を。

小林祐介

同じ季節に違う花を見ている2014/11/13

「Rhapsody in beauty」のテーマ、モチーフの一つ“パラレルワールド”。今、自分の目の前にある現実とは別の並行世界。ほんの些細な物事をきっかけに、僕達の世界は全く別の未来へと導かれていきます。

自分に見えている海の色と、他人に見えている海の色は必ずしも同じではありません。そこには“海の色”と“知覚”を巡るパラレルワールドが存在します。
「Romancé」のMVシリーズは
観る人や、観覧する条件、環境によって色が変わります。

http://the-novembers.com/romance-parallel/

この仕掛けは
沢山の人が、それぞれ“一つの人生”を生きていること。
そしてその“一つの人生”が、遍く存在する可能性の中の一パターンに過ぎないことを表現しています。

また、MVの中の僕達は自身を取り巻く“ゆらめき”の色の変化に気付くことはありません。いつも通りです。

それは、あなたの人生が別の未来へ枝分かれした様子を、あなた自身で相対的に確かめることが出来ないこと自体の比喩でもあります。

あなたがこのMVを観ることをきっかけに、僕達を取り巻く世界の色が変わる。MVの中の僕達はあなた自身でもあります。

もしよかったら、このMVをシェアしてくれたら嬉しいです。

“そうさ、僕とあなたは違うけれど、それがなんだっていうんだろう”

小林祐介

美しい日2014/10/15

雑誌MUSICAとのコラボレーションにより、2つの企画を行います。
http://the-novembers.com/news/2014/7385/

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11月28日(金)に行われるTHE NOVEMBERS Tour – Romancé -新木場スタジオコースト公演の終演後に、メンバーが演奏したステージに立つことができる「AFTER STAGE PASS」をMUSICA11月号購入者皆様にプレゼントいたします。パスはMUSICAのアンケートハガキに付随しています。普段見ることの出来ない景色をこの機会に是非ご堪能ください。
また、同号のMUSICAにはTHE NOVEMBERS「Special Web Live」 への招待状も同封されています。ツアー開始前のTHE NOVEMBERSの貴重なライブ映像を見ることができます。 こちらは10月15日午後11時からライブが始まります。映像は後日アーカイブ化される予定です。
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「Special Web Live」はTHE NOVEMBERS Tour – Romancé -の0カ所目。場所はパラレルワールド。「鉄の夢」などでお世話になった撮影チームとタッグを組み、その模様をお届けします。1曲目はこのツアーにおける大事な曲。

「AFTER STAGE PASS」に関しては上に書いた通りなので、この企画に込めた僕の個人的な想いを書きます。
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新木場スタジオコーストは、僕が特別な憧れを抱くライブハウスの一つです。
大好きな音楽家達が、あの会場でギグをしてきました。(初めて行ったのはソニックユースとボアダムズの時かな)
UKFCやJAPAN JAMであのステージに立ったことはありますが、むしろTHE NOVEMBERSの土俵だけでそれを叶えたいと思うようなきっかけになりました。
「自分が、自分のあこがれのステージに自力で立つ」ということに対しては、実は初めてのチャレンジです(来年結成10年のくせに)。

普段の飲み会のようなものだったら、来れる人がたまたま来れて楽しめたらいいんじゃないかな、と僕は思う方なのですが
それが結婚式や特別なパーティのようなものだったら「僕はあなたに来てほしい」と、そう伝えます。

ただ、あなたにとって新木場スタジオコーストが特別なことでなくてもいい、全然いい。

それでも僕たちは、この日をとても特別に思っているということ、ワクワクしているということをあなたに伝えたいんです。(まさか自分がこんな気持ちになる日が来るとは思わなかった。シンプルな憧れ、少年心というか。だてにラルクやキュアーで育ってないな、と思うことがここ1年で沢山ある。)

つまりは「僕たちにこの景色を見せてくれたこと、このステージへ連れてきてくれたこと」に対する感謝を何かしか(出来ればモノではなく体験として)で表現したい、という想いから「AFTER STAGE PASS」の企画へ辿り着きました。

「どうもありがとう、これがあなたが僕たちに見せてくれた景色です。」

ということ。

よく「ライブはみんなで作るもの」という言葉がありますが、これは綺麗ごとでもなんでもなく、その通りなのだと僕は考えます。
たった一夜に、わざわざまったくの他人が何百、何千、何万と集まる。
そこには音楽があって、ステージがある。美味しい料理やお酒もあるかもしれない。なんかいい雰囲気、匂い、ムードとかね。

でも結局は、そこに“人”がいるのだということ。そこにその人が存在していることそのものが、ライブをライブたらしめているとすら僕は思います。僕とあなたがいるということ。

音楽をひとつの“きっかけ”に、それぞれの人が、それぞれの“理由”で、そこに集い、それぞれの踊りを楽しんみ、そしてれぞれの暮らしや営みに帰っていく。
少し元気になっていたり、切なくなっていたり、いろんな人がいる。

コーストのあと、僕たちはどんな気持ちなんだろう。ワクワクする。
来る前より元気になっていたり、笑顔が見れたら素敵だと思う。

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最後に、このコースト名物看板(どうしてNINかはさておき。もちろん大好きだけど)。
僕が憧れを抱くひとつの理由がこの看板なんです。他人からしたらどうでもいいようなものにも、憧れを抱く人はいるんですね、僕のように。
当日この看板が「THE NOVEMBERS Tour – Romancé -」になる。なんてロマンティックなんだ。
看板だけでも見に来て、ピンポンダッシュだけでもしていって、たまたま家の人が出てきちゃったら、いっそそのまま入ってきて。お茶でも飲んでるうちにライブが始まっちゃうけど、それも運命だから楽しんでいって笑
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僕はあなたに出会えたら嬉しいし、感謝してるということです。
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Rhapsody in beauty

本日10月15日。僕たちTHE NOVEMBERS11枚目の作品「Rhapsody in beauty」が無事に発売日を迎えることが出来ました。

ここまで関わってくれた、そしてこれから関わってくれる全ての方へ、心からの感謝とリスペクトを。

この作品についての想いは何度も書いてきたし、いろんなインタビューで話していますが
まずは思い思いに、あなたが、あなたなりの楽しみ方で、あなたの為に聴いてくれたら嬉しいです。そこであなたが何を思ったとしても、その全てが僕たちの喜びです。

美とノイズの物語が並行世界を駆け巡る。いま僕とあなたが出会っていてもそうでなくても、どこかにはきっと僕たちが目を合わせているような世界、未来がある。世間は世界じゃないし、いまだけが全てじゃない。
「Rhapsody in beauty」が僕とあなたの世界を明るく照らす、ほんの小さなきっかけのひとつでありますように。
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NOVEMBERS_photo

よい一日を。

小林祐介

パラレルワールド2014/10/10

「Rhapsody in beauty」11時間限定フル視聴と、

そのラストトラック「僕らは何だったんだろう」のプレゼントを経て、いよいよ発売が近づいてきたことを実感しています。
あぁ、世界をゆらしたい。
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取材などでも話していることを改めて。(ちなみに今回、どのインタビュー記事も素晴らしいです。感謝。是非読んでほしいです。)

「Rhapsody in beauty」は“美しさ”と“ノイズ”にまつわる作品ですが、実はもう一つ大事なテーマ、モチーフがあります。

“パラレルワールド”です。

(パラレルワールドとは、ある時点を境に分岐した“ここ”とは別の並行世界を意味する言葉です。現在とは別の未来、別の可能性とも言えます。)

もし僕の父親がギターを持っていなかったら…

兄妹がいなかったら…

生まれた場所が隣町だったら…

THE NOVEMBERSのメンバーに会わなかったら…

子供の頃キウイやシシャモを無理矢理食べさせられなければ…

僕の人生は大きく変わっていたはずです。

直接的か間接的を問わず、どんな些細なことでも人の人生は変わります(きっとキウイやシシャモでさえ)。過去のあらゆる可能性の行き着いた果て、僕やあなたにとっての“ここ”はその一つです。
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話はモドリ

「Rhapsody in beauty」は僕にとって、ある時を境に分岐したTHE NOVEMBERSにとっての“パラレルワールド”を“現在”として仮説的に表現した作品です。「tu m’(Parallel Ver,)」という楽曲の(Paralel.ver)とはそういう意味です。別の可能性に導かれた別の未来。

つまりこのアルバム自体がTHE NOVEMBERSの(Parallel Ver,)とも言えます。ちなみに「僕らは何だったんだろう」は“パラレルワールド”と深く関わりのある楽曲です。その意味は後でわかるかもしれません。

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「Misstopia」というアルバムに収録されている「tu m’」を最後に、僕は美しさ“だけ”を理由に表現をすることから離れました(自覚的な部分とそうでない部分がありますが)。身近な人達の死、震災、さまざまなショックな出来事がきっかけでした。
作品で言うと2011年の「To ( melt into )」から、僕の未来は分岐したように思います。
自分自身という存在も含めた辻褄の合わない物事や矛盾、何が自分にとってのリアルなのかをいつも考えるようになりました。
何に価値を見いだし、どんな意味を選び取っていくのか。またその問いかけについて表現したアルバム「zeitgeist」を経て、僕が辿り着いた答えは“心身の豊かさ”でした。

そして、その集大成として「今日も生きたね」を作りました。無常観と共に、他人や未来への希望を表現できたことが、僕は本当に嬉しかったし、一生誇れる出来事だと思っています。

自分が音楽で社会と関わるにあたって、そこに健康的な意味や価値がある。なんて素晴らしいことなんだろう。

しかし、僕はいつのまにか心のどこかで息苦しさを感じていたのかもしれません。

それを僕に知らせてくれたのは“ロック”と、まだお腹の中にいた娘の楓でした。
浅井健一氏とROMEO’s bloodを組んだこと
BORISと共演したこと

近くにいても会ったことのない、予め愛すことだけが何故かわかる命が存在するということ
僕は衝撃を受けました。

理由を説明できないような、辻褄の合わない、整合性のとれていない、歪で、暴力的で、とびきりロマンチックで、どこまでも美しい衝動がそこにはありました。自分がこれまでと違う未来、違う可能性、別の並行世界へ導かれるような何か。

音としてではなく、在り方としての“ノイズ”の美しさに触れ、自分が選びとってきたものと、いつからか置き去りにしてきたもののことを考えました。
例えそれらが、冷静に見たら不健康的なものだったとしても
美しさを感じる自分を止めることは出来ない。
「そうだ、もともと僕は意味とか価値とか正義とか悪なんて、どうでもよかった。ただ美しいものが大好きなだけだった。目眩がするほど。子供の頃からそうだった。」

意味がないとされているものから価値を見いだし、価値がないとされているものに意味を見いだす。
ノイズと呼ばれる物事から美しさを見いだし、美しいと感じる物事が孕んでいるノイズを肯定する。

あらゆることを知り、気付いた僕は、もう子供のように無邪気ではいられないけれど
“美のための美”に殉ずるような澄み切った気持ちで「Rhapsody in beauty」を作りました。

今作は僕がTHE NOVEMBERSの本質と再会するモニュメントのようなものになったと感じています。
新鮮だけど懐かしいと感じる、待ち合わせ場所のような。初めて会ったのに昔から知っていると感じる赤ん坊のような。
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tobirdのジャケットも、上條さんのアーティストイラストも“美しさ”と同時に“パラレルワールド”を表現しています。
それを、自分なりの触れ方、考え方で紐解いていくのもいいですね。
僕自身気付かされ、驚かされます。なんて素晴らしい表現者なんだろう。
Rhapsody in beauty

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これまでにやった“音楽の届け方、伝え方”の全てにおいても「Rhapsody in beauty」は“パラレルワールド”というテーマが根底にあります。例えば

Spotifyは日本と、海外という対比、
「音楽と人」で実施したレターアドは、広告という“公のもの”と、手紙という“私的なもの”の対比
THE NOVEMBERSを取り巻くそういった対比によって、“並行世界”を表現しました。
そこにあるのはある種の分岐点だと僕たちは考えます。別の未来、別の可能性への扉。

もちろん、まだまだ見せていないこともあります。
この作品が、チームMERZに与えた“パラレルワールド”というインスピレーションによって
“音楽の届け方、伝え方”を
これからも展開していきます。

発売まであと5日。それまでも、それからも、お互いに日々を楽しみましょう。
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未来にはただ可能性だけがある。

ほんの些細な何かが、僕やあなたの人生を明るく照らすかもしれない。

「Rhapsody in beauty」がその一つだったら、どんなに素敵だろう。

よい日々を!

小林祐介

kaede2014/09/27

「Rhapsody in beauty」のジャケットが公開になり、WEB STOREの予約も始まりました(今回の封筒もかなり自信作)。

音、パッケージ、コンセプト、プロモーション、ビジュアル、ツアーまでを含めて、一つの作品だと僕たちは考えます。一つの季節のようなもの。
毎度のことながら、tobirdを中心に、MERZチームで大事に作ったジャケットが本当に愛おしい。
こんな気持ちで作品を世の中に残せるのは、とても幸せなことだし、それが本当の姿だと思う。

是非手にとって見て欲しいです。すごく綺麗だから。

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ご報告。

今朝3時ごろ、無事に赤ん坊が生まれました。
元気な女の子です。

MVの撮影の途中で陣痛が始まりました。僕のカットを撮り終えた瞬間にタクシー&新幹線で地元の病院へ。

そこからはもうあっという間でした。

お嫁さんが大事にお腹の中で育てた赤ん坊は小さかったけれど、エネルギーに圧倒されてしまいました。

僕は平泉成さんのモノマネで
「おーい母さん、今夜はお祝いだ」
と叫び出したい衝動にかられました。

一人ビールで乾杯しながら実家へ歩いて帰る途中、見慣れた空が今朝はなんだか綺麗だったので写真を撮りました。
地元の風景には子供の頃の自分やお嫁さんの記憶があります。だからものすごく不思議な気持ちになります。
あのボンヤリした二人が親になる日がくるとは!

さらに不思議だったのが、僕が作品を作って、それが発売されて、という時の気持ちと似てる部分があること。よくよく考えたら不思議でもないんだけど、
ああ、やっぱり自分は自分の作品を大事にしてきたから、いつもあんな気持ちになってたんだなとしみじみ思いました。

 

 

写真

さて、長々と書いてしまいましたが、これからも僕たちをよろしくお願いします。僕たちもあなたをよろしくするので。

赤ん坊の名前は楓(かえで)にしました。秋に生まれた楓ちゃん。

よい一日を!

小林祐介

ワクワクするよね2014/09/07

涼しくなってきましたね。
ここ最近は、10/15発売の「Rhapsody in beauty」と、それに伴って始まるワンマンツアーの諸作業に終われる毎日です。
昨日、チケットの一般発売が始まりました。
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THE NOVEMBERS TOUR – Romancé -

10/17(Fri) Nagoya Club Quattro

10/19(Sun) Osaka Janus

11/7(Fri) Sapporo Colony

11/14(Fri) Fukuoka Drum-Be1

11/15(Sat) Hiroshima Cave-Be

11/24(Mon) Sendai enn 2nd

11/25(Tue) Niigata Club Riverst

11/28(Fri) Tokyo Studio Coast – Tour Final –

※全てワンマンライブ

各ライブの詳細はこちら

企画:THE NOVEMBERS / MERZ 制作:SMASH CORPORATION

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THE NOVEMBERSを始めて9年になりますが、実は僕にはこれまであまりバンドとしての目標らしい目標がありませんでした。
デビューしたことに関しても、元々は目標ではなかったし、今は無きAXでワンマンをやったり、フェスに出演したり、憧れの音楽家と共演したりしたことも、それらを自身の目標だと思った事はありませんでした(どれも、心の底から嬉しかったし、出来たらいいなとは思っていたけれど)。目標を持つ事が偉いなんて全く思わないし。

ただ激しく、素敵な音楽を聴きたい、美しいものを見たい、触れたい、いっそ作りたい、という個人的な欲望が僕の中にあるだけでした。(ああ、美しいものが好きだ、大好きだ。心から好きだ。誰かの為になってもならなくても、関係なく好きだ。なんでこんな気持ちがあるんだろう。)

それを考えると、本当に今日まで運が良かったなと思います。
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話を戻すと、来月からツアーが始まります。

今回のツアーは、僕達なりに初めて明確な目標を持った上での“チャレンジ”です。

「この世界、社会、シーンの中で、より沢山の人に自分たちの作品を届ける存在になる」という目標。
そしてそれを“態度”としても、表現していくこと。

より多く、沢山の人に聴いてもらいたい、という希望はこれまでも常にありましたが、それはあくまで“気分”のようなもので、目標というにはどこかボンヤリとしたものでした。
きっと「今日も生きたね」という曲を作り、対バンツアーで演奏して回った事で、僕たちは変わったのだと思います。

こういうことを言うのは野暮なのかもしれないけれど、
ファイナルの新木場STUDIO COASTの収容人数は、AXの2倍以上で、Zepp DiverCityより大きい。野音と同じくらい。わかる人にはわかるかな。それに、人が沢山入るだけじゃない。

ステージも大きい。

僕がこれまであまり大きな会場にこだわってこなかった理由の1つに、ライブハウスのような会場の臨場感に勝る(あるいはそれと同等の)“大きな会場ならではの表現”を想像出来なかったことが挙げられます。

スタジアム級アーティストのライブの中には、そこでしか味わえない壮大で深い世界観が味わえるものもある。ラルクのライブや、フジロックのヘッドライナーのライブを観たりすると、そのあまりの素晴らしさに、震えてしまう。
そんな感動を経て、改めてTHE NOVEMBERSはどこへ行きたいのか、どんなものになりたいのかを考えた時に、大きい会場で演奏をする自分たちを想像しました。(もちろん、小さなライブハウスでしか出来ない表現も僕には同等の価値がありますが)

THE NOVEMBERSが然るべき形で
小さなライブハウスでライブをする。
STUDIO COASTでライブをする。
国際フォーラムでライブをする。
武道館でライブをする
……

ワクワクする。
大袈裟な言い方になってしまうけれど、
こんな風になったら、僕達自身だけではなく、似たような境遇の音楽家達やそのシーン、これから出てくるであろう若手の、未来や環境、それをとりまく空気のようなものが変わる気がする。

無謀だと思われるかもしれないし、実際にそれをするのが僕達である必要はこれっぽっちもない。
でも、想像する事、それを態度として世の中に伝えていく事が、少なくとも自分たちの未来を明るくする事だと信じている。それ自体を僕のこれからの目標の一つにしたい。
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多くの人に支持されている音楽家の一例としてパッと思いつきで挙げる。
Arcade Fire、L’Arc-en-Ciel、サザンオールスターズ、EXILE、AKB48、SEKAI NO OWARI、嵐、きゃりーぱみゅぱみゅ…
彼らを、僕は心からすごいと思っている。いろんな人がなんとなく彼らを羨んでいるだろうし、恨んでいるだろうし、妬んでいるかもしれないけれど、僕はしない。する理由がない。それは、彼ら自身のやりたい事や、やるべき事を、彼ら自身のやり方でつかみ取っているだけだから。チーム全体で実現させている事実(100%じゃないかもしれないけれど)を、本当に尊敬するし、僕達自身もっと見習う部分がある。(だからさ、今日スタジオにいたおじさん、「なんであいつらが」じゃなくて「あいつらだから」だよ。お互い自分のことを気分よく頑張ろうぜ。)
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でも、僕らのやってる事だっていかしてるぜ。って話。

世の中には、こんな音楽もある、こんな楽しみ方もある、こんな在り方もある。ということ。

当たり前の事のようにあらゆる誤解や偏見にまみれながら、自分で選んだ道をどこまでも引き受けて、衒いなく、胸を張って、伝えていきたい。
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ちょうど10月で、僕達がUKPから独立して1年になります。MERZという屋号を構え、自分たちのやり方で、自分たちにとって意味/価値のあるモノを作り、色んな人に協力してもらいながら、それを沢山の人に届けてきました。
どこにいてもきっとそうであるように、良い事もあったし悪い事もありました。ただ、どんなに都合の悪い事があっても「これを選んで、ここへ来たのは自分なんだ」と思えることは、僕の心を健康にします。
それと同時に、自分一人の力の小ささを知れた事が、この一年で得た一番の財産のように思います。

メンバーやスタッフ、関わってくれる仲間、リスナーの一人一人、
お互い、いつまでも途中であることに変わりはないけれど
それぞれのよりよい未来を育んでいけたらなと思っています。

これからもTHE NOVEMBERSを宜しくお願いします。

よい日々を!

小林祐介

Rhapsody in beautyによせて2014/09/01

THE NOVEMBERSの記念すべき11枚目の作品「Rhapsody in beauty」は、“美しさ”をテーマにした全10曲を収録しました。

バンド史上最も耽美的であり、アヴァンギャルドな作品になったと思っています。

「さあ、これでこんな感情になってください」「これは美しいことです」「みんなで、そう思うのが普通なんです」。でも「個性を大事に」……

予めシステムとして組み込まれた価値観が世界には数えきれないほどあります。それらが僕たちにもたらす豊かさと貧しさは表裏一体であり、僕たち自身が何を選び何を引き受けるのかが、人生の価値(相対的なものではなく)を裏付けます。

様々なフィルターによって過度に濾過され、どこまでも潔癖に無化/無個性化されてしまうような、あらゆる物事。

そんな、いつのまにか排除され、削られ、疎まれてきた物事としての“ノイズ”と、“美しさ”の間にはいくつかの物語があります。

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排除されず、削られず、疎まれないまま、その全体として“美しさ”を見いだされる物語

ノイズとして排除され、削られ、疎まれた物が、別の物として“美しさ”を見いだされる物語

ノイズとして排除され、削られ、疎まれた物が、“美しさ”を見いだされない物語

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“排除され、削られ、疎まれる物事”からも“美しさ”を見いだせるということは、その人の世界に“美しいもの”が増えることだと僕は思っています。

「Rhapsody in beauty」は、そんな“ノイズ”と“美しさ”にまつわる物語とも言えます。

“BODY”/“今日も生きたね”によせて2014/05/16

2014.05.15
“BODY” at TSUTAYA O-EAST終了。
PLASTICZOOMS、Lillies and Remains、THE NOVEMBERSによる、記念すべき第一回目のイベント。僕達は皆、この日を特別な想いで迎えました。

世の中にはいろんな音楽や、ファッションや、踊り方や、考え方や、楽しみ方があります。
それぞれが、それぞれのやり方で、それぞれの流儀、それぞれのルールやマナーを分かち合いながら、集う事で生まれるナニか。
それは、シーンとも言えるし、コミュニティとも言えるし、文化圏なんて言い方も出来る。
シンプルに“居場所”とも言えます。

同世代で、共感する価値観を持った僕達3バンドが集い、自分達が素敵だな、楽しいな、なんかいいな、と思うことをする。
僕達は、僕達のやり方で、僕達なりの流儀で、僕達なりの考え方で、この“居場所”を育んでいきたい。
そこに、沢山の人が自由に出入りしてくれて、好きに楽しんでくれたら、本当に嬉しい。
お客さんも含めて、別々の人生を歩んでいる全員が、その一夜“BODY”に集まるなんて、かけがえのない奇跡だよ。

終演後、SHOくんもKENTくんも笑顔で嬉しかったし、nAo12xuさんが流す「“Just Like Heaven”/The Cure」の音がエンドロールみたいに楽屋まで聴こえてきて、本当に“BODY”をやって良かったと思いました。意思を持って、出来る限り続けていきたい。

数量限定ですが、“BODY”T-shirtsなどのアイテムを後日、OFFICIAL WEB STORE にて販売いたします。遠方からの問い合わせも頂き、感謝。詳細は後にアナウンスいたします。
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2014.05.14
THE NOVEMBERS 2nd single“今日も生きたね”無事に発売する事が出来ました。
沢山の人が“今日も生きたね”をきっかけに、得意な事や専門的な知識や技術、何より楽曲に共鳴する感性を持ち寄ってくれたおかげで、本当に素晴らしい“作品”を世の中に残す事が出来ました。
この“作品”に関わってくれた全ての方に、心からの感謝とリスペクトを。

ご報告までに、もうすぐ僕、パパになるんだ。
まだ会った事もないし、どんなやつかもわからないのに、愛すってことだけはわかる。
こんな感情が自分にあったなんて、と毎日驚いてる。

「日傘をさして歩く彼の恋人は妊娠中で お腹の中の赤ちゃんはきっとかわいい女の子さ」

小林祐介

「今日も生きたね/ブルックリン最終出口」によせて2014/04/02

2013年の11月に“zeitgeist”を発表し、僕はそれから翌年の2月までずっとただ1曲を書こうとしていました。自分なりの“アンセム”がテーマでした。シングルという形で「ブルックリン最終出口」と一緒に発表する曲です。こんなに長い間一つの楽曲を仕上げられなかったのは初めてでした。
“アンセム”というテーマもさることながら「ブルックリン最終出口」が自分にとって特殊な楽曲であるということも、それと関係しています。

「ブルックリン最終出口」はTHE NOVEMBERSの中でも古い曲で、確か20歳の頃に書いた曲だったと思います。
その当時の僕は、暴力やレイプなどの残酷さを描いた映画に取り憑かれていました。参考
物語の中の残酷さも、実際に世の中で起こっている悲惨な出来事も区別が無く、まるで自分事かのようにそれらを激しく嫌悪し、憎み、軽蔑しながら、どうしてもそこから抜け出せずにいました。それがなぜだったのか、はっきりとした理由は未だにわかりませんが、そんな中でこの曲は生まれました。僕にとってこれは強い“架空の執着”と“現実への依存”の歌でした。
時間が経ち、僕の中で“執着”と“依存”は抜け落ちていき、いつしか「ブルックリン最終出口」という楽曲だけが手元に残りました。まるで他人が作ったかのような気持ちになります。(ある意味、過去の自分は他人のようなものですが)
その為、作品化するにあたって歌詞の表記を一部変えてあります。
そして、その「ブルックリン最終出口」で描かれている残酷性への執着や悲惨な世界への諦観を別の視点で歌ったのが「今日も生きたね」です。

「こんな世界でも、美しい事はある。あなたがそれを見出せる限りは。」

そんなことを考えて書きました。
僕は心身の健康や、人生の豊かさに価値を置いています。
何を持って“健康”なのか、何が人生の“豊かさ”なのか。それは生きている人が自分の目で選び、自分の手で勝ち取っていくものだと、僕は思います。
なので、例え僕と他の誰かの“健康”や“豊かさ”が違ったとしても、それは自然な事であり、誰にもそれを奪う権利はありません。しかし、あまりにおせっかいで、お人好しで、図々しい人というのはそれを許しません。
お互いが違うという事を認めず、自分の“健康”や“豊かさ”を他人にも強要します(提案にとどめるのが良心というものです)。それは時に争いを生みます。
「僕達は同じになれる」「きっと話せばわかりあえる」という気の利いた(?)言い方をする人もいるかもしれませんが、それが叶わなかった時、その人は怒ったり悲しんだり蔑んだりします。悪気はないのです。だからたちが悪いのです(どちらもマジだから)。
僕達はどこまでも違ったまま、わかり合えないまま、つるんだり、離れたりします。
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僕達は、他の命(動物でも植物でも)を自分の身体に取り込まなくては生きていけません。それを生まれ持った“業”や“原罪”と呼ぶ人もいます。あらゆる命を尊ぶ上でなら、そういった考え方は豊かさを生む場合もあるでしょう。
しかし、命を食用と愛玩用に分け、その知能程度や外見の愛嬌、ひいてはその生きものが赤い血を流すかどうかで変わるようなご都合主義の“罪”は生の緊張を忘れた欺瞞であり、野蛮な考え方だと僕は思います。
つまり、生きていく為に生きものを食べる限り、誰もが罪人であるとも言えるし、誰にも罪なんてないとも言えます。

僕は、ステーキ肉を美味しそうと思うけれど、歩いている牛を見てもこれっぽっちも美味しそうと思えません。牛が肉になっていくように、生き物が死んでいく様子はどんなものでも胸が痛むな、と思った次の瞬間に蚊を潰したりもします。
クジラは頭がいいから殺すなというのは「馬鹿は殺していい」というのと同じだし、犬や猫は友達や家族にもおもちゃにもなるし、どこかでは豚や牛のように普通に食べられています。

僕達はそれぞれの“感傷”についてあーだこーだ言っているに過ぎません。

その都度、僕達は自分たちにとって気分の良い方、都合の良い方を選びます。
それだけのことです。道徳は水のように流動する。

僕達がどうやってこの世界に生まれてきたのか、どうやって心臓を動かし赤い血を巡らせているのかを、正しく知れば知る程に、世の中の架空の罪や倒錯した感傷を知ります。それすらも娯楽の一つとして楽しめるのが人間です。
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“アンセム”という言葉には賛美歌、祝歌という意味があるそうです。
今の僕は、僕なりに自分の生や未来を祝福しているし、素敵なものや美しいものを讃えて生きていくつもりです。

「こんな世界でも、美しい事はある。僕がそれを見出せる限りは。」

小林祐介

4th album「zeitgeist」全国流通によせて2014/03/29

お元気ですか。

3月28日の早朝これを書いています。相変わらず昼夜逆転のキャリアを重ね続けています。朝日がのぼると眠くなるのは「ああ、ちゃんと次の日になった、無事に“明日”を迎えた、今日も生きた」と思い安心するからなのかもしれません。でも、身体に良くないので治したいです。今日はこれからレコーディング。
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悪天候により延期した仙台enn 2ndでの公演は、3/29(土)に振替公演を行います。(この記事が公開されたころにはもう終了しているはず。どんな夜になったかな。)
それが“zeitgeist” RELEASE TOUR 「Flower of life」のファイナルとなります。
次の旅の準備をしながらも、僕の中ではずっと続いていた“zeitgeist”というひとつの季節がこの公演で一区切り。
制作、リリース、ツアーを経て、僕達がこの作品に込めてきた想いや、全うしてきた態度もひとつの区切りとなります。

そこで、5月のシングルリリースのタイミングと同時に、“zeitgeist”を全国流通させます。

今作はこれまで特殊な販売方法をとってきました。その目的や、そこに行き着くまでの経緯について過去のインタビューで話したので、それを読んで頂けたら嬉しいです。

レジーのブログ前編後編
小林祐介のインタビューが前編・後編に渡って掲載
Qetic
メンバー全員のインタビューが掲載
Hi-Hi-Whoopee
「zeitgeist」レビュー、小林祐介のインタビューが掲載
WHAT`s IN WEB
小林祐介のインタビューが掲載

これらのインタビューを受けていた時期は主にリリース前だったので、“zeitgeist”にまつわる自分たちのやりたいこと、やるべきことが世の中にどう受け取られるかを僕達は当然体験していません。

“zeitgeist”は自分たちで選択したいくつかの小売店と自分たちの通販でのみ取り扱っていたにも関わらず、本当に沢山の人が手を伸ばしてくれました。いまの時代において、人によっては煩わしさや億劫さにも映るかもしれない“zeitgeist”へのこだわりに、沢山の人が加担してくれた事実に勇気づけられました。本当に嬉しかったです。

THE NOVEMBERSが次の旅、次の季節へ向かうにあたって
今作は

“zeitgeistという作品の運動” から
“zeitgeistという一枚の作品”になります。

インタビューで話していたように「“ここ”がはじまりだ」と決めたからこそ、これから僕達は様々な方法や居場所を増やしていけます。

関わってくれた仲間(これまでも、現在も、これからも)や、手を伸ばしてくれたお客さんへの惜しみない感謝や、地に足をつけて音楽で生活をしていくことへの情熱。信念や目的を持ちそれを全う出来た事への充実感や、もっと沢山の人へ届けることへの渇望。。。 様々な想いが僕の胸にあります。

僕やあなたがそうであるように、THE NOVEMBERSはこれからも更新されていきます。
生きている限り僕達はまた会える。すれ違ったり、離れたり、また会ったりする。
その時僕達の繋がりがどうであろうと、それぞれが豊かな気分で、いい顔をしていたら素敵だなと思う。

よい日々を!

小林祐介