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ワクワクするよね2014/09/07

涼しくなってきましたね。
ここ最近は、10/15発売の「Rhapsody in beauty」と、それに伴って始まるワンマンツアーの諸作業に終われる毎日です。
昨日、チケットの一般発売が始まりました。
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THE NOVEMBERS TOUR – Romancé -

10/17(Fri) Nagoya Club Quattro

10/19(Sun) Osaka Janus

11/7(Fri) Sapporo Colony

11/14(Fri) Fukuoka Drum-Be1

11/15(Sat) Hiroshima Cave-Be

11/24(Mon) Sendai enn 2nd

11/25(Tue) Niigata Club Riverst

11/28(Fri) Tokyo Studio Coast – Tour Final -

※全てワンマンライブ

各ライブの詳細はこちら

企画:THE NOVEMBERS / MERZ 制作:SMASH CORPORATION

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THE NOVEMBERSを始めて9年になりますが、実は僕にはこれまであまりバンドとしての目標らしい目標がありませんでした。
デビューしたことに関しても、元々は目標ではなかったし、今は無きAXでワンマンをやったり、フェスに出演したり、憧れの音楽家と共演したりしたことも、それらを自身の目標だと思った事はありませんでした(どれも、心の底から嬉しかったし、出来たらいいなとは思っていたけれど)。目標を持つ事が偉いなんて全く思わないし。

ただ激しく、素敵な音楽を聴きたい、美しいものを見たい、触れたい、いっそ作りたい、という個人的な欲望が僕の中にあるだけでした。(ああ、美しいものが好きだ、大好きだ。心から好きだ。誰かの為になってもならなくても、関係なく好きだ。なんでこんな気持ちがあるんだろう。)

それを考えると、本当に今日まで運が良かったなと思います。
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話を戻すと、来月からツアーが始まります。

今回のツアーは、僕達なりに初めて明確な目標を持った上での“チャレンジ”です。

「この世界、社会、シーンの中で、より沢山の人に自分たちの作品を届ける存在になる」という目標。
そしてそれを“態度”としても、表現していくこと。

より多く、沢山の人に聴いてもらいたい、という希望はこれまでも常にありましたが、それはあくまで“気分”のようなもので、目標というにはどこかボンヤリとしたものでした。
きっと「今日も生きたね」という曲を作り、対バンツアーで演奏して回った事で、僕たちは変わったのだと思います。

こういうことを言うのは野暮なのかもしれないけれど、
ファイナルの新木場STUDIO COASTの収容人数は、AXの2倍以上で、Zepp DiverCityより大きい。野音と同じくらい。わかる人にはわかるかな。それに、人が沢山入るだけじゃない。

ステージも大きい。

僕がこれまであまり大きな会場にこだわってこなかった理由の1つに、ライブハウスのような会場の臨場感に勝る(あるいはそれと同等の)“大きな会場ならではの表現”を想像出来なかったことが挙げられます。

スタジアム級アーティストのライブの中には、そこでしか味わえない壮大で深い世界観が味わえるものもある。ラルクのライブや、フジロックのヘッドライナーのライブを観たりすると、そのあまりの素晴らしさに、震えてしまう。
そんな感動を経て、改めてTHE NOVEMBERSはどこへ行きたいのか、どんなものになりたいのかを考えた時に、大きい会場で演奏をする自分たちを想像しました。(もちろん、小さなライブハウスでしか出来ない表現も僕には同等の価値がありますが)

THE NOVEMBERSが然るべき形で
小さなライブハウスでライブをする。
STUDIO COASTでライブをする。
国際フォーラムでライブをする。
武道館でライブをする
……

ワクワクする。
大袈裟な言い方になってしまうけれど、
こんな風になったら、僕達自身だけではなく、似たような境遇の音楽家達やそのシーン、これから出てくるであろう若手の、未来や環境、それをとりまく空気のようなものが変わる気がする。

無謀だと思われるかもしれないし、実際にそれをするのが僕達である必要はこれっぽっちもない。
でも、想像する事、それを態度として世の中に伝えていく事が、少なくとも自分たちの未来を明るくする事だと信じている。それ自体を僕のこれからの目標の一つにしたい。
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多くの人に支持されている音楽家の一例としてパッと思いつきで挙げる。
Arcade Fire、L’Arc-en-Ciel、サザンオールスターズ、EXILE、AKB48、SEKAI NO OWARI、嵐、きゃりーぱみゅぱみゅ…
彼らを、僕は心からすごいと思っている。いろんな人がなんとなく彼らを羨んでいるだろうし、恨んでいるだろうし、妬んでいるかもしれないけれど、僕はしない。する理由がない。それは、彼ら自身のやりたい事や、やるべき事を、彼ら自身のやり方でつかみ取っているだけだから。チーム全体で実現させている事実(100%じゃないかもしれないけれど)を、本当に尊敬するし、僕達自身もっと見習う部分がある。(だからさ、今日スタジオにいたおじさん、「なんであいつらが」じゃなくて「あいつらだから」だよ。お互い自分のことを気分よく頑張ろうぜ。)
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でも、僕らのやってる事だっていかしてるぜ。って話。

世の中には、こんな音楽もある、こんな楽しみ方もある、こんな在り方もある。ということ。

当たり前の事のようにあらゆる誤解や偏見にまみれながら、自分で選んだ道をどこまでも引き受けて、衒いなく、胸を張って、伝えていきたい。
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ちょうど10月で、僕達がUKPから独立して1年になります。MERZという屋号を構え、自分たちのやり方で、自分たちにとって意味/価値のあるモノを作り、色んな人に協力してもらいながら、それを沢山の人に届けてきました。
どこにいてもきっとそうであるように、良い事もあったし悪い事もありました。ただ、どんなに都合の悪い事があっても「これを選んで、ここへ来たのは自分なんだ」と思えることは、僕の心を健康にします。
それと同時に、自分一人の力の小ささを知れた事が、この一年で得た一番の財産のように思います。

メンバーやスタッフ、関わってくれる仲間、リスナーの一人一人、
お互い、いつまでも途中であることに変わりはないけれど
それぞれのよりよい未来を育んでいけたらなと思っています。

これからもTHE NOVEMBERSを宜しくお願いします。

よい日々を!

小林祐介

Rhapsody in beautyによせて2014/09/01

THE NOVEMBERSの記念すべき11枚目の作品「Rhapsody in beauty」は、“美しさ”をテーマにした全10曲を収録しました。

バンド史上最も耽美的であり、アヴァンギャルドな作品になったと思っています。

「さあ、これでこんな感情になってください」「これは美しいことです」「みんなで、そう思うのが普通なんです」。でも「個性を大事に」……

予めシステムとして組み込まれた価値観が世界には数えきれないほどあります。それらが僕たちにもたらす豊かさと貧しさは表裏一体であり、僕たち自身が何を選び何を引き受けるのかが、人生の価値(相対的なものではなく)を裏付けます。

様々なフィルターによって過度に濾過され、どこまでも潔癖に無化/無個性化されてしまうような、あらゆる物事。

そんな、いつのまにか排除され、削られ、疎まれてきた物事としての“ノイズ”と、“美しさ”の間にはいくつかの物語があります。

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排除されず、削られず、疎まれないまま、その全体として“美しさ”を見いだされる物語

ノイズとして排除され、削られ、疎まれた物が、別の物として“美しさ”を見いだされる物語

ノイズとして排除され、削られ、疎まれた物が、“美しさ”を見いだされない物語

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“排除され、削られ、疎まれる物事”からも“美しさ”を見いだせるということは、その人の世界に“美しいもの”が増えることだと僕は思っています。

「Rhapsody in beauty」は、そんな“ノイズ”と“美しさ”にまつわる物語とも言えます。

“BODY”/“今日も生きたね”によせて2014/05/16

2014.05.15
“BODY” at TSUTAYA O-EAST終了。
PLASTICZOOMS、Lillies and Remains、THE NOVEMBERSによる、記念すべき第一回目のイベント。僕達は皆、この日を特別な想いで迎えました。

世の中にはいろんな音楽や、ファッションや、踊り方や、考え方や、楽しみ方があります。
それぞれが、それぞれのやり方で、それぞれの流儀、それぞれのルールやマナーを分かち合いながら、集う事で生まれるナニか。
それは、シーンとも言えるし、コミュニティとも言えるし、文化圏なんて言い方も出来る。
シンプルに“居場所”とも言えます。

同世代で、共感する価値観を持った僕達3バンドが集い、自分達が素敵だな、楽しいな、なんかいいな、と思うことをする。
僕達は、僕達のやり方で、僕達なりの流儀で、僕達なりの考え方で、この“居場所”を育んでいきたい。
そこに、沢山の人が自由に出入りしてくれて、好きに楽しんでくれたら、本当に嬉しい。
お客さんも含めて、別々の人生を歩んでいる全員が、その一夜“BODY”に集まるなんて、かけがえのない奇跡だよ。

終演後、SHOくんもKENTくんも笑顔で嬉しかったし、nAo12xuさんが流す「“Just Like Heaven”/The Cure」の音がエンドロールみたいに楽屋まで聴こえてきて、本当に“BODY”をやって良かったと思いました。意思を持って、出来る限り続けていきたい。

数量限定ですが、“BODY”T-shirtsなどのアイテムを後日、OFFICIAL WEB STORE にて販売いたします。遠方からの問い合わせも頂き、感謝。詳細は後にアナウンスいたします。
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2014.05.14
THE NOVEMBERS 2nd single“今日も生きたね”無事に発売する事が出来ました。
沢山の人が“今日も生きたね”をきっかけに、得意な事や専門的な知識や技術、何より楽曲に共鳴する感性を持ち寄ってくれたおかげで、本当に素晴らしい“作品”を世の中に残す事が出来ました。
この“作品”に関わってくれた全ての方に、心からの感謝とリスペクトを。

ご報告までに、もうすぐ僕、パパになるんだ。
まだ会った事もないし、どんなやつかもわからないのに、愛すってことだけはわかる。
こんな感情が自分にあったなんて、と毎日驚いてる。

「日傘をさして歩く彼の恋人は妊娠中で お腹の中の赤ちゃんはきっとかわいい女の子さ」

小林祐介

「今日も生きたね/ブルックリン最終出口」によせて2014/04/02

2013年の11月に“zeitgeist”を発表し、僕はそれから翌年の2月までずっとただ1曲を書こうとしていました。自分なりの“アンセム”がテーマでした。シングルという形で「ブルックリン最終出口」と一緒に発表する曲です。こんなに長い間一つの楽曲を仕上げられなかったのは初めてでした。
“アンセム”というテーマもさることながら「ブルックリン最終出口」が自分にとって特殊な楽曲であるということも、それと関係しています。

「ブルックリン最終出口」はTHE NOVEMBERSの中でも古い曲で、確か20歳の頃に書いた曲だったと思います。
その当時の僕は、暴力やレイプなどの残酷さを描いた映画に取り憑かれていました。参考
物語の中の残酷さも、実際に世の中で起こっている悲惨な出来事も区別が無く、まるで自分事かのようにそれらを激しく嫌悪し、憎み、軽蔑しながら、どうしてもそこから抜け出せずにいました。それがなぜだったのか、はっきりとした理由は未だにわかりませんが、そんな中でこの曲は生まれました。僕にとってこれは強い“架空の執着”と“現実への依存”の歌でした。
時間が経ち、僕の中で“執着”と“依存”は抜け落ちていき、いつしか「ブルックリン最終出口」という楽曲だけが手元に残りました。まるで他人が作ったかのような気持ちになります。(ある意味、過去の自分は他人のようなものですが)
その為、作品化するにあたって歌詞の表記を一部変えてあります。
そして、その「ブルックリン最終出口」で描かれている残酷性への執着や悲惨な世界への諦観を別の視点で歌ったのが「今日も生きたね」です。

「こんな世界でも、美しい事はある。あなたがそれを見出せる限りは。」

そんなことを考えて書きました。
僕は心身の健康や、人生の豊かさに価値を置いています。
何を持って“健康”なのか、何が人生の“豊かさ”なのか。それは生きている人が自分の目で選び、自分の手で勝ち取っていくものだと、僕は思います。
なので、例え僕と他の誰かの“健康”や“豊かさ”が違ったとしても、それは自然な事であり、誰にもそれを奪う権利はありません。しかし、あまりにおせっかいで、お人好しで、図々しい人というのはそれを許しません。
お互いが違うという事を認めず、自分の“健康”や“豊かさ”を他人にも強要します(提案にとどめるのが良心というものです)。それは時に争いを生みます。
「僕達は同じになれる」「きっと話せばわかりあえる」という気の利いた(?)言い方をする人もいるかもしれませんが、それが叶わなかった時、その人は怒ったり悲しんだり蔑んだりします。悪気はないのです。だからたちが悪いのです(どちらもマジだから)。
僕達はどこまでも違ったまま、わかり合えないまま、つるんだり、離れたりします。
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僕達は、他の命(動物でも植物でも)を自分の身体に取り込まなくては生きていけません。それを生まれ持った“業”や“原罪”と呼ぶ人もいます。あらゆる命を尊ぶ上でなら、そういった考え方は豊かさを生む場合もあるでしょう。
しかし、命を食用と愛玩用に分け、その知能程度や外見の愛嬌、ひいてはその生きものが赤い血を流すかどうかで変わるようなご都合主義の“罪”は生の緊張を忘れた欺瞞であり、野蛮な考え方だと僕は思います。
つまり、生きていく為に生きものを食べる限り、誰もが罪人であるとも言えるし、誰にも罪なんてないとも言えます。

僕は、ステーキ肉を美味しそうと思うけれど、歩いている牛を見てもこれっぽっちも美味しそうと思えません。牛が肉になっていくように、生き物が死んでいく様子はどんなものでも胸が痛むな、と思った次の瞬間に蚊を潰したりもします。
クジラは頭がいいから殺すなというのは「馬鹿は殺していい」というのと同じだし、犬や猫は友達や家族にもおもちゃにもなるし、どこかでは豚や牛のように普通に食べられています。

僕達はそれぞれの“感傷”についてあーだこーだ言っているに過ぎません。

その都度、僕達は自分たちにとって気分の良い方、都合の良い方を選びます。
それだけのことです。道徳は水のように流動する。

僕達がどうやってこの世界に生まれてきたのか、どうやって心臓を動かし赤い血を巡らせているのかを、正しく知れば知る程に、世の中の架空の罪や倒錯した感傷を知ります。それすらも娯楽の一つとして楽しめるのが人間です。
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“アンセム”という言葉には賛美歌、祝歌という意味があるそうです。
今の僕は、僕なりに自分の生や未来を祝福しているし、素敵なものや美しいものを讃えて生きていくつもりです。

「こんな世界でも、美しい事はある。僕がそれを見出せる限りは。」

小林祐介

4th album「zeitgeist」全国流通によせて2014/03/29

お元気ですか。

3月28日の早朝これを書いています。相変わらず昼夜逆転のキャリアを重ね続けています。朝日がのぼると眠くなるのは「ああ、ちゃんと次の日になった、無事に“明日”を迎えた、今日も生きた」と思い安心するからなのかもしれません。でも、身体に良くないので治したいです。今日はこれからレコーディング。
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悪天候により延期した仙台enn 2ndでの公演は、3/29(土)に振替公演を行います。(この記事が公開されたころにはもう終了しているはず。どんな夜になったかな。)
それが“zeitgeist” RELEASE TOUR 「Flower of life」のファイナルとなります。
次の旅の準備をしながらも、僕の中ではずっと続いていた“zeitgeist”というひとつの季節がこの公演で一区切り。
制作、リリース、ツアーを経て、僕達がこの作品に込めてきた想いや、全うしてきた態度もひとつの区切りとなります。

そこで、5月のシングルリリースのタイミングと同時に、“zeitgeist”を全国流通させます。

今作はこれまで特殊な販売方法をとってきました。その目的や、そこに行き着くまでの経緯について過去のインタビューで話したので、それを読んで頂けたら嬉しいです。

レジーのブログ前編後編
小林祐介のインタビューが前編・後編に渡って掲載
Qetic
メンバー全員のインタビューが掲載
Hi-Hi-Whoopee
「zeitgeist」レビュー、小林祐介のインタビューが掲載
WHAT`s IN WEB
小林祐介のインタビューが掲載

これらのインタビューを受けていた時期は主にリリース前だったので、“zeitgeist”にまつわる自分たちのやりたいこと、やるべきことが世の中にどう受け取られるかを僕達は当然体験していません。

“zeitgeist”は自分たちで選択したいくつかの小売店と自分たちの通販でのみ取り扱っていたにも関わらず、本当に沢山の人が手を伸ばしてくれました。いまの時代において、人によっては煩わしさや億劫さにも映るかもしれない“zeitgeist”へのこだわりに、沢山の人が加担してくれた事実に勇気づけられました。本当に嬉しかったです。

THE NOVEMBERSが次の旅、次の季節へ向かうにあたって
今作は

“zeitgeistという作品の運動” から
“zeitgeistという一枚の作品”になります。

インタビューで話していたように「“ここ”がはじまりだ」と決めたからこそ、これから僕達は様々な方法や居場所を増やしていけます。

関わってくれた仲間(これまでも、現在も、これからも)や、手を伸ばしてくれたお客さんへの惜しみない感謝や、地に足をつけて音楽で生活をしていくことへの情熱。信念や目的を持ちそれを全う出来た事への充実感や、もっと沢山の人へ届けることへの渇望。。。 様々な想いが僕の胸にあります。

僕やあなたがそうであるように、THE NOVEMBERSはこれからも更新されていきます。
生きている限り僕達はまた会える。すれ違ったり、離れたり、また会ったりする。
その時僕達の繋がりがどうであろうと、それぞれが豊かな気分で、いい顔をしていたら素敵だなと思う。

よい日々を!

小林祐介

胸に灯をともす街の赤い看板2014/01/27

広島への移動中にこれを書いています。車内BGMはキリンジ。
このターンで名古屋、大阪、福岡と周り、今日の広島で一旦東京へモドリ。
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福岡で、やる予定の無かった1曲だけライブ中の撮影を許可(そもそも禁止はしていないけれど)しました。
ありふれた光景だとは思うけれど、僕達からすれば初めてのことで、昨日ならそれをやってもいいかなと思ったのでやってみました。

沢山の共演者や、音楽関係者は皆口を揃えて、僕たちのライブの空間を特殊だと言う。褒め言葉でも貶し言葉でもなく。
空間は、関わった全ての人で作るものだから、僕からすればいつだって、どんな形だってそれは“自然”なのですが。
きっと、THE NOVEMBERSのライブの空間の中では、いろんなものが“ノイズ”になりやすいと思う。それを“ノイズ”と捉えるかどうかは人によるけれど、隣にいる人の“楽しみ”は尊重しよう。それは回り回って、あなたの“楽しみ”を守る事にもなるはずだから。そういう気持ちから自然発生するのがマナーだと思う。(ルールではない)
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社会とは、同類の集まり、共同生活の集団のことをいいます。
規模の差こそあれ、学校も、職場も、ライブハウスも、バンドも、自分の住む家も、社会と言えます。

そこでは、皆それぞれが異なった“常識”、“普通”、“美徳”、“役割”などを持ちよって同じ空間(社会)に身を置いています。
そこで全ての人が自由に、好き勝手に振舞うとどうなるかはご想像にお任せします。
“自由”を何よりも素晴らしいと考える人はユートピアのようなものを思い浮かべるかもしれないし、「他人の“常識”や“普通”をないがしろにすること」と捉え、喧嘩や戦争をイメージする人もいるかもしれない。

秩序を守る為にはルールが必要です。自分を取り巻くルールに辟易し、どこかで憂さ晴らしをする人がいたとしても、その“どこか”にもまた別のルールがあります。
自分が変わるか、ルールを変えるしか、その憂さを晴らす方法はありません。
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視点を変えます。
ルールではなく、マナーについて考えます。
「皆それぞれが異なった“常識”、“普通”、“美徳”、“役割”などを持ちよっている」社会の中で、マナーとは何なのでしょう。
それはきっと「皆それぞれが異なった“常識”、“普通”、“美徳”、“役割”などを持ちよっている」という自覚の中で、他人を想像する事だと思う。
まず、半径1m以内にいる人のことを想像するのがいいのだと思う。それぞれが良心を持ちよって。
最初にも書いたけれど、そこから“マナー”というものは生まれてくるものだと思う。

勿論、僕やあなたの“良心”が隣の誰かのそれと同じ物かと言ったら、そうではないでしょう。
(何やら穏やかで温かで、普遍的に良いものとされている)“愛”や“思いやり”だって、その形が違えば当然軋轢を生む。
良かれと思ってやったことが、他人を傷つけていることもある。それに気付ける場合もあるし、永遠に気付けないこともある。
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▲例外▲

「他人に嫌な思いをさせるのが最高に楽しいんだ。その為なら命をかける。まあ死ぬのは嫌だけど、他人に嫌な思いをさせるのだけはやめない。」

という人が世の中にいたとしても不思議ではない。出来れば出会いたくないけれど、こういう人を“存在してはいけない”と思う事は野蛮な行為だと思う。いや、どんな人に対しても“存在してはいけない”なんて考え方はあってはいけない。
しっかりとその存在を認め、好きとか嫌いとかどうでもいいとか言うのが、あるべき姿だと思う。(よくあるじゃんロックとかパンクが売りな人が「俺はおまえらの存在を認めない!」とか。いや、認めときなよ。存在認めなかったらあなたがやってること虚無の極みですよ。壁とでも会話してるんですか。壁だってちゃんと“在”りますからね。)
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“きっかけ”と“理由”について書こう。

僕たちはステージの上や、あなたの聴く音楽の中にいる。
僕たちを“きっかけ”にあなたが自分自身の為に楽しんでくれたら嬉しいし、光栄に思う。
ただ、あなたが何かを楽しむ時、その“理由”はいつだってあなたの中にしかない。外にある出来事は、いつだって“きっかけ”に過ぎない。

世の中はあらゆる“きっかけ”に満ち満ちており、それは可能性や未来とも言い換えられる。あなたがどんな“理由”を持ち合わせているか、これからどこへ行こうか、
それが大事なのだと思う。

お互い景気よく、楽しみましょう。5分後に交通事故で死んでもおかしくないような世界で、お互いが生きて出会えた奇跡のようなものを、惜しみなく味わい尽くしましょう。
今日まで生き、誰かと出会えた喜びは、それぞれの神に感謝してもいいし、しなくてもいい。ただ、自分自身のことを心から祝福してもいいんじゃないかな。

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それぞれのよい一日を。

小林祐介

明日の朝日を見た者はいない2014/01/11

久しぶりの更新になってしまいました。
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去年の11月に無事4th Album「zeitgeist」をリリース出来ました。

独立をして、初めての事だらけで大変だったけれど、今日までの毎日を充実した気持ちで過ごしています。
この作品のテーマに合わせた特殊なリリース方法をとったことで、沢山の人と出会ったし、再会もしました。離れていった人もいたし、力を貸してくれた人もいました。
これまでに関わってくれた全ての人、いま関わってくれている全ての人に心から感謝しています。

沢山の人の思想や、意思、熱意をあつめたここをスタートに、また新たな選択をしていきます。「zeitgeist」やTHE NOVEMBERSをより世の中へ広めていけるよう、更新していきます。
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年末は、Chara×THE NOVEMBERSでCOUNTDOWN JAPAN 13/14 に出演しました。
人生の中であれほど大勢の人の前で演奏した事はありませんでした。自分達だけでは観る事が出来なかった景色。
大好きなCharaの世界を一緒に作れて、幸せでした。
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(Photo by Daisuke Miyashita)
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これからのことを。

1月13日より「zeitgeist」にまつわるワンマンツアー“Flower of life”が始まります。
地元、宇都宮HEAVEN’S ROCKが初日。THE NOVEMBERSが結成された街です。
自分達で0から組んだツアー。毎夜、特別な時間。
このツアーから、また僕たちはTHE NOVEMBERSを新しく始めます。

月並みだけど、自分達の音楽を理由に、沢山の人に会いにいきたい。沢山の人に会えたら、僕たちに価値を見出してくれる人にも、そうでない人にも沢山会える。なんて素敵な事だろう。愛しくて仕方がない。
命は燃えている。いつ消えてもおかしくないということを、嫌という程知っている。みんな僕にそれを教えて死んでいく。
「ああ、自分の人生はこれでよかったんだ」と最期に思えるだろうか。僕の知る限り、そんな言葉を残していった人はいない。あんなに沢山の名曲を残したあの人も、あのかわいかった人も、僕にギターのかっこよさを教えてくれたあの人も。
ずっと言う事は変わらない、まだまだ遊び足りないし、踊り足りない。僕にとっての初めての場所や景色ばかりが世界にはある。それを思う度に今日一日が輝く。

あなたに見ていて欲しい。
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お互い、よい日々を。

小林祐介

“Ceremony”2013/11/05

11月になりました。
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新作「zeitgeist」より“Ceremony”を公開いたします。是非沢山の人に聴いて欲しいです。

http://the-novembers.bandcamp.com/
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明日は名古屋、明後日は大阪、にて
Ceremony – THE NOVEMBERS performing what you want -

結局、何かを作ったり、何かを表したりする事は、他者とのコミュニケーションなのだと思います。自分自身でさえ、他者の一人です。
THE NOVEMBERSの音楽を“きっかけ”に
あなたを“理由”に
様々なコミュニケーションがあり、それがあなた自身の豊かさに繋がったら、僕たちは幸せです。
僕たちは、僕たちなりの豊かさを求めて、今日も働きました。いい一日でした。

“Ceremony”という曲は、downyの青木ロビン氏にプロデュースしていただきました。
僕が一人で作曲したものは、低温で、無機質寄りのものでした。
ロビンさんが関わってくれた事により、様々な触発や気付きが自分の中に起こり、こんな風に仕上がりました。
とても気に入っています。独りよがりかもしれないけれど、他人の豊かさを祈れるようになりたい。
もし子供が生まれたら、惜しみなく愛したい。他人の豊かさを祈れるようになった自分を、その子に見せたい。
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“Ceremony”

タイダイの西日はヤシの木を照らし
導かれるかのように落ちていく
波打つステンドグラス
煌めくカレイドスコープ
砂丘に寝転び日だまりを集めた
もう少しで今日の分の太陽は
また別の今日を照らしにいく

夜がくるまで歌っていよう
朝がくるまでおしゃべりしよう
映画みたいに二時間半で終わる人生なら
それでよかった

夜のうちに僕らの身体は濾され
心はそっと朝日に洗われる
昇って弾けるグラスの泡のよう
瞬きしている間に始まり終わっていく
ここへ来たのは僕らが最初じゃない
だけど僕らが来たのは初めてさ
薄明かりの中を車で行こう
花の香りにむせびながら

夜がくるまで歌っていよう
朝がくるまでおしゃべりしよう
映画みたいに二時間半で終わる人生なら
それでいいけれど

朝日の中を車で行こう
銀色の風に吹かれながら
そこへ行くのはこの子が最初じゃない
だけどこの子が行くのは初めて

この子の今を守りたい
この子の笑顔を守りたい
映画みたいに二時間半で
終わらなかった僕らは

この子の明日を守りたい
この子に明日を届けたい
薄紫の花で飾って
僕らはこれでよかったんだ

全てこれでよかったんだ
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小林祐介

Ceremony 前夜2013/10/14

暑かったり寒かったりと、衣服の調節がうまくいかない秋。どこかでは桜が二足早く狂い咲いたようです。
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さて、11月30日発売予定の新作「zeitgeist」は我々のレーベル“MERZ”よりリリースされます。その品番が何故かMERZ-0002ということに、お気づきの方もいるかと思われます。

実は、MERZ-0001はポスターです。(「レーベルが作るモノの品番1がポスター」ということでピンとくる方もいるのではないでしょうか。) ちなみに、MERZ-0000は“MERZ”のHPです。(今後、役割や目的に合わせ整備されていく予定)

POSTER-B

POSTER-A

ずっと作ろうと思っていた、THE NOVEMBERSのロゴを使用したTシャツも制作しました(ちなみに、今回のTシャツはMERZ以前に作ろうと思っていたものなので品番はありません)。

普段自分たちが着たいと思うようなデザイン、シルエット、生地にこだわり、ボディもオリジナルで制作しました(よく僕が着ているような大きめのシルエットで、首周りが広いもの)
サイズ展開は1と2です。1が普通、2が大きい、とでもいいましょうか。
男性が1を着用する場合、通常のシルエット。
女性が2を着用する場合、ビッグシルエットとなります。参考までに。

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※モデル178cmサイズ2着用イメージ

ポスター、Tシャツともに、明日10月15日より販売開始。また、近日オープン予定の通販サイトからも購入が可能となります。
詳細
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いよいよ明日は“Ceremony”です。THE NOVEMBERS/picnic、という初期の二作品をテーマにした公演となります。
2007年11月7日に「THE NOVEMBERS」
2008年6月4日に「picnic」
を発表しました。もっと昔のような気がしていましたが、そうでもないらしいです。

久しぶりに演奏する曲、久しぶりに聴く曲などもありましたが、特に“懐かしい”という気持ちや、ノスタルジックな気分にはなりませんでした。少し歌詞を変えたりしていますが、自然な気持ちで演奏出来たことは、不思議な発見でした。

改めて実感するのは、どれだけ時間が経とうとも、過去の自分と音楽は、今の自分とどこまでも地続きだということです。良くも悪くも、逃れようの無い事です。それを引き受けるか、引き受けないか、つまり自分自身を選ぶのか、選ばないかを、選ぶだけのことです。

2005年にTHE NOVEMBERSを結成し、半年程で今の4人が揃いました。それからずっとメンバーも変わらず一緒に活動してきました。
「これまでがこうだから、これからもこう」という気持ちではなく「いまこうあるべきだから、いまはこう」というつもりでやってきました。

過去を直視するのではなく、視界の隅に入れていまを生きること。
“Ceremony”のテーマはそういうものだと思っています。

はじめます。

小林祐介

あなたと何かが出会う場所2013/10/06

すっかり秋めいてまいりました。我々の季節は近い。
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改めまして、我々の新作「zeitgeist」は、THE NOVEMBERS公式通販サイト、bandcamp、iTunes store、及び

“THE NOVEMBERSがセレクトしたレコードショップ等”

のみでの販売予定となっております。具体的な販売店等は後日発表いたしますが、
THE NOVEMBERSがあなたに「是非足を運んで欲しい」と思うお店です。(新しい出会いや、素敵な発見があるかもしれません)
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“ショップスタッフの好みや思想が、取扱商品に表れている”お店は、つまり

“何でもあるわけではない。他と比べ無いものが多い”お店、とも言えるし

“あるべきものがある。他には無いものがある”お店、とも言えます。
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「いつ、どこでも、何でも手に入る」ことの恩恵を日々感じると同時に
「いま、ここで、これが手に入る」という出会いや発見への喜びを、我々は大事にしています。(その最たるものはライブなどの一回性のものだと思いますが。)

「zeitgeist」は“問いかけ”と“選別”についての作品です。それを体現したいと考え、我々は今回のような販売方法を選択しました。
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今回の試みの為に、私達は日本各地にある評判のレコードショップや、セレクトショップを調べています。「自分たちの知らない所に、こんな素敵な場所があるなんて」という驚きや喜びを感じる毎日です。

そして、そんなお店をもっと知りたいと我々は思っています。
もし、あなたがそんな素敵な場所を知っていたら、是非THE NOVEMBERSに教えてくれませんか?
info[@]merz.jpにメールしていただくか、Twitterの舐太宛につぶやいていただければ幸いです。
ただ、実際に我々が足を運び、選定出来るような地域は限られてきますので、HPやブログがあるお店だと嬉しいです。
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あなたを“きっかけ”に、「zeitgeist」を“理由”にして
そこに新たな出会いや発見があったら、それは我々にとってとても素敵な事なのです。

小林祐介

Flower of life2013/10/01

日頃よりTHE NOVEMBERSを応援してくれている皆様へ。

この度、我々THE NOVEMBERSはUK.PROJECTを離れ、独立いたします。
まず始めに、長い間パートナーとして共に歩んできてくれたUK.PROJECTへ、心からの感謝とリスペクトを。
いつでもTHE NOVEMBERSの事を大切に考え、その思想や活動を尊重してくれました。
いまの私たちがあるのは、UK.PROJECTのおかげです。

THE NOVEMBERSとUK.PROJECTの目指したもの、目的は、きっと似ていたと思います。しかし、そこへたどり着くまでの道筋や歩き方に少しずつズレが生じました。それが私たちが独立を決意したきっかけでした。幾度の話し合いの末、一度別々の道を歩む事を決意しました。互いの意思や未来を尊重しての結果です。
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時代とともに、私たちを取り巻く環境や状況は変わっていきます。それらは時に目まぐるしく、時に穏やかに流動していきます。
守り、引き継いでいくべき伝統や文化があり、一方では、新しい時代に寄り添えない慣例や慣習があります。
「これまでがこうだったから、これからもこう。」
そういった態度や眼差しが守っていく豊かさがあり、その逆もあります。

私たちは、今の時代を生きていく中で、私たちのやるべきことを、やるべきときに、然るべきやり方で全うできるような、“居場所”を作ろうと考えました。
その出発点として“MERZ(メルツ)”という屋号を構えました。集団、組合、レーベル、と呼んでも良いかもしれません。
そこでは音楽に限らず、私たちのあらゆる関心や知的好奇心の赴くがまま、様々な活動をしていくつもりです。いろんな人と関わりながら、素敵な事をしていきたいと考えています。

私たちは私たちの居場所で、あなたと、これから出会うであろう人のことを待っています。
そして、会いにいきたいと考えています。自分たちなりの道筋で、自分たちなりの歩き方で、です。

私たちにとって大切なものや場所が世の中に増えていくことが、私たちの未来を明るくすると信じています。
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THE NOVEMBERSは11月30日に「zeitgeist(ツァイトガイスト)」という作品を発売します。
「zeitgeist」とは“時代精神”という意味です。

今作は我々が敬愛する青木ロビン氏(downy/Dhal/zezeco)をプロデューサーに迎え、これまでにない触発や発見がありました。(M-1/M-7/M-9)
THE NOVEMBERSのひとつの側面を、これまでで最も深く追求する事が出来た作品です。それがこの社会で、音楽シーンで、あなたの生活の中で、どのように映るか、それ自体が表現したテーマのひとつでもあります。ひとつの事をやりきれたことで、私たちは新たな冒険に旅立つ事が出来ます。

時代精神に対する問いかけと選別。
音楽シーンに対する問いかけと選別。
道徳に対する問いかけと選別。
より良き未来、より健全な魂についての問いかけと選別。

後日改めて「zeitgeist」への言葉をよせます。
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話はモドリ。

8月22日「UKFC on the Road 2013」で、私たちは“GIFT”という楽曲を演奏しました。
UK.PROJECTと、あの日に関わった全ての人と、それぞれの未来に捧げました。

世の中で綺麗事と呼ばれそうなことを、本気で思っているし、祈っています。
誰もが幸せな世界や状況を、僕はうまく思い描けないけれど、そういうものだから、祈るのでしょうね。

「それぞれの未来を、それぞれの豊かさで迎える事が出来ますように。」

小林祐介

am4:36の手記2013/09/25

ここ最近のことを、思い出せる限りで。
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■THE NOVEMBERSの新作が完成した。詳細は後に。あなたの元に届きますように(もし、あなたが手を伸ばしてくれたら、とても嬉しい)。

■Group Aの企画でDJ。マニアックな選曲過ぎて盛り上がらず(いつも通り)。さりげなく新曲を流しました(盛り上がらず)。夜遊びはあまりしないけれど(起きてるくせに)、朝帰りに見る若者や太陽が、僕は好きだ。そういう風景を連想させる曲が我々の新作にある。とても気に入っている。

■Lillies and Remainsのミノルくんとドライブしつつ、acid androidのライブを観に深夜の川崎へ。色っぽくて、尖っていて素敵だった。去年の11月にacid androidのサポートをさせてもらった時のことを思い出し、イントロが流れる度にドキドキした。

■心から尊敬する、とあるアーティストのトリビュート企画の音源が完成した。発表はまだ先。

■敬愛するCHARAのライブサポート。その他の仕事での関わり。発表はまだ先。彼女は存在そのものが音楽であり、女性だ。象徴。
9/26にShibuya O-EASTにてライブがあります、是非。

■RIZEのKenKenが表紙のベースマガジンをAmazonで購入(都内3カ所の書店で売り切れだった)。記事で、僕のことも少し話してくれていて嬉しかった。彼は、僕が心から尊敬できるミュージシャンのひとりで、しかも同い年。出会えて嬉しい。

■PLASTICZOOMSの新作「CRITICAL FACTOR」を一足先に聴かせていただいた。彼らは、現代のニュー•ロマンティックを体現したように思った。Shoくんは、バイタリティの固まりだ。

■ART-SCHOOLとの2マン。10代の頃、自分の人生を変えた楽曲達に涙が出た。

■新作や、来年の動きに向けての準備。
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忙しいし、慌ただしいけれど、充実した毎日。いま、たまっていた作業をしながらこれを書いています。
朝帰りになるけれど、雨が降っているので朝日は拝めないかも。
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自分にとって意味のあること、価値のあるものを
どんな時、どんな状況でも
見いだそうとすること
掴もうとすること
勝ち取ろうとすること

そういう態度や眼差しが、本当の美しさや強さだと思う。
軽蔑すべきものを、悪意を持たずに心の底から軽蔑することが
自分にとっての意味や、価値を裏付ける。

愛は、何やら穏やかで温かで“善いものにしか”作用しないなんて考え方は
思考停止にも似た欺瞞であり、僕が軽蔑するひとつの物事でもあります。

様々なものが愛を巡ってうごめき、衝突し合い、混ざり合い、削り合い、すれ違ったり、高め合ったり、貶め合ったり、刺し合ったりする。
そんな中から、自分にとって意味のあること、価値のあるものを選んでいきたい。
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それが難しいんだよね。まったく骨が折れるよ。鎖骨に限らず。

小林祐介

“Ceremony” によせて2013/08/25

毎日暑いですね。蝉が鳴いています。
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いつどこでも誰かが生まれ、誰かが死んでいく。もちろん自分もいつかは死ぬ。

ある日から
僕は、ステージに立つたびに、曲や、アルバムを作るたびに、大切な人に会うたびに
「これが最期かもしれない」
と思うようになりました。

そういうことを意識すると、人によっては病的な気分に陥るかもしれませんが、僕はむしろ逆で「これが最期かもしれない」と思うと、目の前にある出来事に対して、惜しみない気持ちで向き合おうと思えるんです。それからは無闇に傷ついたり、闇雲に悲しんだりしなくなりました。傷つく事も、悲しむ事も、大事な事だからです。

さて、以前twitterにこんなことを書きました。
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我々の作品は
「THE NOVEMBERS/picnic」
「paraphilia/Misstopia」
「To (melt into)/(Two) into holy」
「GIFT/Fourth wall」
という具合に分けることが出来る。時期やテーマ性などによって。
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自分で言うのもおかしな話なのですが、僕は昔の自分とは随分と変わりました。それはそのまま作品に反映されているように思えます。
変えた事もあるし、変えなかった事もあります。
変わってしまった事もあるし、変えられなかった事もあります。
それが人にどのように思われるかはさておき、僕は常に今の自分を気に入っています。今の自分を正解とし、人と関わっています。
では、過去の自分に対してはどうか。様々な想いがありますが、残した作品に関して言えば、僕はそのどれもをとても大事に想っているし、かけがえのないものだと思っています。(その当時の自分と目が合っても後ろめたい気持ちなどなく、むしろ格の違いでビビらせてやるつもりです。)
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「自分が死んだらもう、あの曲たちは誰にも歌われなくなるし、聴かれなくなる」ということをふと考えるようになりました。
そうなってくると「これが最期かもしれない」と思う度に、後悔がつきまとうような、なんだか釈然としない気分になるのです。
僕は反省はするけれど、後悔はしないようにしています。(以前も書いたけれど)反省は過去を視界の隅に入れておく事。後悔は過去を直視し続ける事だと思います。

後悔はしたくないと思いました。生きているうちにやりたいことをやりたいようにやります。だって自分の事だからね。
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10月から11月にかけて
“Ceremony”
という公演を行います(舐太命名)。詳細は先日発表した通りです。
Ceremony – THE NOVEMBERS performing THE NOVEMBERS/picnic -
Ceremony – THE NOVEMBERS performing paraphilia/Misstopia -
Ceremony – THE NOVEMBERS performing (Two) into holy/To (melt into) -
はそれぞれの作品のテーマ性を活かした公演です。

Ceremony – THE NOVEMBERS performing what you want –
は、あなたの投票でセットリストを決め、それを再現する公演です。(詳細)
すでに沢山のリクエストを頂き、さっそくメンバーとそれを見ています。様々な発見や驚きがあり、とても嬉しいです。選ばれた曲も、きっと喜んでる。もしあなたが面倒でなかったら、感想等も交えつつ、好きな曲を教えてください。
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“Ceremony”は儀式、式典という意味があります。THE NOVEMBERSが未来へ向かう為の式典です。(僕が敬愛するJoy DivisionとNew Orderの曲名でもあります。)

それに対してあなたがあなた自身の為だけにその日を楽しんでくれたら嬉しいです。
ただ、会場のキャパシティ、公演数の関係もあり、沢山の人に楽しんでもらえない事が、今回本当に心苦しいです。

日本でも世界でも、まだまだなんだ、僕たちの社会的評価は。だから、あなたがこうして(例えば、いまはブログを読んでくれてますよね?)関わってくれる事が本当に嬉しい。ただ、評価には過大も過小もないと思っています。いま目の前に起こっている全てが、正しい評価そのものなんです(本質的な良し悪しや、特徴の描写と同義とは思いませんが)。
ただ、僕たちはこのままじゃ終わらないね。予めの好評価に迎合せず、自分達のやり方で成功を手にするんだ。

僕たちは喧噪を引き裂くように大きな声も出すし、耳をそばだててほしいときは囁いたりもする。
僕たちは僕たちで、できるだけ沢山の人に届けようと努力するし、でしゃばりにいこうとも思う。
そんな中で、仮に僕たちがあなたに何かいい影響を与える事が出来たとして、それをあなたの良心が認めてくれた時は、どうか僕たちの存在を誰かに知らせてほしい。
「あなた」が「あなたなりの良心」で「THE NOVEMBERSを知らせたい誰か」を見つけたときは、その人に僕たちの事を知らせてほしい。
僕たちは僕たちの居場所で、あなたと、その人の事を待っているし、会いにいきたい。大切なものや場所が増えていくことが、未来を明るくすると信じているんだ。
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「現在のTHE NOVEMBERS」は言わずもがなですが、いつか、より多くの人に”Ceremony”に立ち会ってもらえるよう頑張ります。
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今日も生きた。

小林祐介

ブルックリン最終出口2013/07/10


ライブでたまに演奏していますが、THE NOVEMBERSの昔の楽曲で「ブルックリン最終出口」(または「Brooklyn」)というものがあります。全国流通版には収録されていませんが、どこかに違法アップロードされていたような気がします。

この曲を書いたのはおそらく20、21歳くらいだったと思います。いくつかの映画に触発され、それ自体を直接的なテーマにしました。
ふと思い立ったので、その映画のタイトルを紹介します。
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ブルックリン最終出口
わらの犬
CANDY
ヒッチハイク
真夜中の狂気
暴力
青い性
告発の行方
アレックス
女教師のめざめ
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さて、映画に詳しい方はこのタイトルが並んだだけで、どういう事かお分かりだと思います。そういうことです。
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軽蔑の眼差しは相変わらずあるけれど「それの何がいけない?」と言われたときに、僕はその「いけない」という理由を何一つ持ち合わせていない。ただ僕が「悲しいから、そんなことやめようよ」と思っているだけ。そういうのを、大きなお世話というのでしょうね。

そして、僕がわざわざ(誰に求められているわけでもなく)軽蔑の眼差しを送る連中に言いたいのは、「あなたが何をしてもいいんだったら、あなたが何をされてもいいという様を見せてみろ」ということ。です。
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R0011055
これからも大きなお世話しちゃうな。きっと。凝りもせず。

小林祐介

Flower of Life2013/07/04


ぼんやりとした不安、心の贅肉は人を臆病にさせる。
停滞的な思考によって、人生と生活は混合される。
人生には生き方や生き様が、生活には生命活動そのものがかかっているとしよう。
どちらに、よりお金がかかるかはそのひと次第だ。
僕は飯を食うためだけだったらバイトでもなんでも出来る(音楽しかできない、なんて思いたくない)。
自分の身体の世話のために、生き様は汚したくない。
大事なものや人や家族を守るためにだったら、なおさらバイトでも何でも出来る。

それで汚れるような音楽や人生じゃないと思ってる。

Live20130630 425

小林祐介

そんな風に思える毎日2013/06/28

“GIFT” and “Fourth wall” Release Tour “I’ll Be Your Mirror”
明日は恵比寿 The Garden Hallにてファイナル。

各地で共演してくれた

ミツメ
0.8秒と衝撃。
LOSTAGE
ART-SCHOOL
DEDE MOUSE
LILLIES AND REMAINS
踊ってばかりの国
UNISON SQUARE GARDEN
tacica
PLASTICZOOMS

彼らに心からの感謝とリスペクトを。

彼らから受けた影響や、刺激、触発、感化などが、明日のステージに集約されることと思います。
ステージに立つ時、それまでにTHE NOVEMBERSが得てきたもの全てがそこに表れます。

僕たちの都合のいい方に転ぶ場合もあるし、そうでないこともある。
誰かの好みに近づく場合もあれば、そうでないこともある。

合う、合わない、好き、嫌い、は当事者である僕とあなた、それぞれにとって、とても大切な事柄です。

そして、いつだって僕にとってはステージ上のそれが全てです。
_____________________

僕は昔とだいぶ変わりました。(昔っていつだろう。あらゆる過去ってことにしておきます。)
自然と変わったこともあるし、敢えて変えたこともあります。
敢えて変えないこともあれば、どうにも変えられないこともあります。

そしてそれらには、“自覚している部分”と“そうでない部分”があります。

あなたもそうだと思います。
_____________________

僕は、あの頃の若い僕たちだけが美しかったなんて思わない。
_____________________

あらゆる価値観や、常識、普通、マナー、モラル、ルールは捏造されたものであり、僕たちは様々なそれらに囲まれて暮らしています。

例えば、“若さ”は絶対的、普遍的に価値があるものとされている(少なくとも僕が帰属する社会ではそういう考え方の人が多いように思います)。
若さ、あるいは若さに付随する何かには、確かに価値がある。

ただ、それだけが絶対的な“美”なのだとしたら(あるいは、そういう風にしか思えなくなってしまったら)、僕は、摩耗し痩せ衰えていくだけの自分と向かい合い「嫌だな」と思いながら生きていくことになる。それはもう苦虫を噛み潰したような表情で、毎日。無理だ。そんなこと耐えられない。

僕は、自分自身が生き歳をとっていくことに対して、“少なくとも自分自身にだけは”肯定的な気持ちでいることが出来る。(他人に対しては、否定も肯定も出来ない。ただ、提案は出来る。お人好しなばかりに問いかけたりもする。)
別の言い方をすると、その時の自分自身に対して、肯定的な気持ちでいられるように、生き歳をとっていこうとしている。とも言える。単一的に、若々しくあり続けるという“美”ではなく、その時々に対して、多角的、複合的な“美”を見いだすということ。
それは、僕によって捏造された価値観だ。僕が僕の為に僕なりにつかみ取った理由、勝ち取った理由だ。

時間を戻すことは出来ない。老化していく自分を止めることは出来ない(少なくとも現代では)。
そんな中で、僕は“今日を生き、明日を迎える自分”に価値を見いだしたい。
だから僕は、あの頃の若い僕たちだけが美しかったなんて思わない。

良し悪し、優劣、善悪とかそういうことではなく、僕が僕の為に、僕なりの豊かさに価値を置いて生きているだけ、という話。
______________________

先のことはどうなるかわからないけれど、その度に“素敵だな”とか“綺麗だな”とか“かわいいな”とか“楽しいな”とか
そういう、胸が高鳴るようなもので日々や人生を埋め尽くしたい。
うまくいくこともあるし、全然うまくいかないこともあるけれど、そういう気持ちだけはなくさないぞ、と。
自分の為に。

これからもしなやかに、力強く変わっていこうと思います。
自分の為に。
______________________

明日がくる保証はない。見込みがあるだけだ。
けれど未来への夢はある!そのことばかり考えてる。これまでは考えているだけだったのかな。そういう状況にも飽きたので手を動かそう。

僕らはまだまだこれから。

これからの人間だよ。僕とあなたは。
__________________________________

よろしくね。

小林祐介“GIFT” and “Fourth wall” Release Tour “I’ll Be Your Mirror”
明日がファイナル。

各地で共演してくれた

ミツメ
0.8秒と衝撃。
LOSTAGE
ART-SCHOOL
DEDE MOUSE
LILLIES AND REMAINS
踊ってばかりの国
UNISON SQUARE GARDEN
tacica
PLASTICZOOMS

彼らから受けた影響や、刺激、触発、感化などが、明日のステージに集約されることと思います。
ステージに立つ時、それまでにTHE NOVEMBERSが得てきたもの全てがそこに表れます。
都合のいい方に転ぶ場合もあるし、そうでないこともある。
好みに近づく場合もあれば、そうでないこともある。
合う、合わない、好き、嫌い、は当事者である僕とあなた、それぞれにとって大切な事柄です。

僕は昔とだいぶ変わりました。
自然と変わったこともあるし、敢えて変えたこともあります。
敢えて変えないこともあれば、どうにも変えられないこともあります。

そしてそれらには、“自覚している部分”と“そうでない部分”があります。

あなたもそうだと思います。
_____________________

僕は、あの頃の若い僕たちだけが美しかったなんて思わない。
若さ、あるいは若さに付随する何かには確かに価値がある。ただ、それだけが絶対的な“美”や“光”なのだとしたら(あるいは、そういう風にしか思えなくなってしまったら)、僕はていく自分の

Fourth wall2013/05/15


たくさんの方の関わりのおかげで、無事に「Fourth wall」の発売日5月15日を迎える事ができました。

改めて、この作品は私たちなりの問いかけです。厳密に言えば、問いかけのためのトリガー、きっかけ、です。

この作品が、誰かにとっての楽しみや、毒や薬になる一方で、何の為にもならない、何の作用にももたらさないような価値観が、この世界には同時に存在します。なんて素晴らしいのでしょう!

全ての物事“そのもの”は、あらかじめ平等に無価値で無意味です。

そんな中私たちは、物事(自分自身を含め)と物事の“つながり”の中に、意味や価値を見いだしていく。捏造していく、つかみ取っていく、勝ち取っていく、と言ってもいいかもしれません。生きるということは、そういうことだと僕は思います。
状態としての「生きている=死んでいない」。それは生命活動とも言えます。そしてそれは意思や合意の有無を問わず、いつのまにかあっけなく失われていくものでもあります。この命は自分のものだ、と断言したところで、そんなものなのです。
ただ、命の使い道はそうじゃない。行為としての「生きる」はどこまでいっても、私たちそれぞれの持ち物。

「この命の使い道は、私が私のやり方で、私の目的の為に、私が勝ち取ったものだ。つまり、何が起こってもそれはすべて私のせいだ。それを喜びに思える」

そんな風に生きていきたい。
_______________
R0010613

この作品は、こんな風にあなたと、あなたの周りのものを映します。
もしよかったら、その様子を私たちに見せてください。
_______________

それでは、それぞれのよい夜、よい明日を。

小林祐介

「Fourth wall」発売前夜/「dogma MV」「dogma live performance」によせて2013/05/13

ドグマ【dogma】
1 各宗教・宗派独自の教理・教義。
2 独断。教条。
_____________________
僕は、自分のことをある種の典型であると考えています。それは「自分自身」という典型です。
誰しもが「自分自身」の典型であり、それがせめぎあう社会は(どんな形であれ)誤解や偏見でまわっている、とも言えます。そしてそれは、物騒なことでも、悲しいことでも、美しいことでも、ない。流動し、その状況に応じてどんな風にでも転ぶからです。
______________________________________

「dogma」MVについて。はじめに柴田剛監督をはじめ、関わってくれたすべての方へ感謝を。

このMVにTHE NOVEMBERSのメンバーは映りません。映っているのは、誰一人として知らない人達です。(あとで話を聞いたらすごい面子でした、いろんな意味で)
彼らは彼ら自身の典型として、ただ、こちらをみつめている。

それは何を表しているのでしょうか。
_______________________________________
フィクション、ノンフィクション(という2つが仮にあったとして)を隔てる壁の向こうから、いつでも、どこでも、何かが、こちらをみている。
それは、あなたの立つ舞台の観客かもしれない、あなたが存在する漫画の読者かもしれない、あなたの信仰する神かもしれない。
あるいは、あなたが観る舞台の演者、あなたの読む漫画のキャラクター、あなたを信仰する信者かもしれない。

そして、あなた自身かもしれない。
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「dogma live performance」http://www.ustream.tv/channel/dogma-live-performance(2013/05/14 23:00〜)

「dogma」のMVを投射された状態で、ステージ上で演奏をします。この会場に観客は存在せず、THE NOVEMBERSしか映りません。

“あるひとつの象徴”としてMVが持つ視点、我々の視点、そしてあなたの視点。
「dogma」において、この3つの視点が存在する瞬間を自分たちなりに表現します。

ちなみに、「Fourth wall」のジャケットは鏡で、置かれた環境、状況によってその姿を変えます。
空白は、ひとつの「視点」を表現しました。あなたを見つめるあなたの視点です。

UKDZ-0145-RGB
_______________________________________

過去、現在、未来にわたり、あらゆる価値観、あらゆる人生や命が、あまねく存在する世界。

「Fourth wall」はひとつのフィクションであり、エンディングには、フィクションが「フィクションであること」を独白する瞬間があります。
それは、僕自身が今作において発見(あるいは再確認)した自身の「表現に対する教義」によってもたらされた結末でした。
「To/Two」「GIFT」を経て、ひとつの目印のようなものを見つけた気持ちです。「いつまでも途中」なことに変わりはありませんが。
______________________________________

あらためて、「Fourth wall」に関わってくれた全ての方に、心からの感謝を。

小林祐介

みがかぬかがみ2013/05/02

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自分の中の相手、相手の中の自分、自分の中の自分、相手の中の相手、この4つがせめぎあう事が会話や交流だと僕は思う。
僕の知らない「小林祐介」が世の中には沢山いる。あなたもそう。
僕たちはお互いが鏡で、お互いの姿を見せあっている。僕はそのことにとても興味がある。
もしあなたの中に「小林祐介」がいたら、それを僕に見せて欲しい。誤解や偏見と呼ばれるものも含めて。むしろ、それが見たい。
そのやり方のひとつとして、ツイッターのアカウントを共有してみようと思った。
https://twitter.com/_YskKbys_ ID: @_YskKbys_ PW: oooiiliiooo
あなたがあなたとしてではなく、あなたの中の「小林祐介」が言う事、する事を僕に見せて欲しい。例えば、僕はよく△を使う。乳製品を好む。あなたの中の僕はどうだろう。
誤解や偏見で世の中は回っていると僕は思う。いい方に転ぶか、悪い方に転ぶかは、時と場所と場合による。そういうわけで、皆さんヨロシク。ちなみに、今日つぶやいたいくつかは、メンバーが勝手につぶやきました。

小林祐介

第四の壁2013/03/11


5月15日に「Fourth wall」という作品を発売いたします。
第四の壁、観客と舞台を隔てる想像上の壁、という意味があります。
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我々は昨年「GIFT」という作品を発表しました。それを制作しているのと同時にこの「Fourth wall」の構想が自然発生的に始まりました。
端的にいえば「Fourth wall」は自分なりの「GIFT」へのリアクション、反動とも言えます。
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行為としての生
状態としての生
行為としての死
状態としての死

前作が、行為としての“生”について描いた作品だとすれば、今作は、状態やオブジェとしての“死”について描いた作品です。

また、「GIFT」が「いま、ここで、僕は、君に歌うよ」という作品だとしたら
「Fourth wall」は「いまでなくても、ここでなくても、僕でなくても、君でなくても、歌うよ」という作品です。

それらが、世の中で言われる「ネガとポジの関係」かというと、そうではないように思えます。
「Fourth wall」は「GIFT」と同じことを、異なる言葉、異なる表情、異なる口調、異なる視点で描いた作品だと思うからです。(いや、まさにそれが世に言う「ネガとポジの関係」なのでしょうか…。)

しかし、それらの間には確実な断絶が、境界があります。
彼岸と此岸を隔てる大きな川の向こうに見える美しい花火が、その実、残虐な戦火だったとしても、感じた美しさに偽りはありません。(そこに悲痛な想いがあってさえも)
_________________

自分が自分の為に音楽を作る度に、それらはまさに自分自身を映す鏡のように、その時々の自分の姿をはっきり映し出します。あなたが、あなたの為に何かをする時、それはその時々のあなたの姿を、どんな形であれ映し出します。

過去、現在、未来に渡り、実名偽名匿名、フィクション、ノンフィクション、あらゆる価値観、あらゆる人生や命が、あまねく存在する世界で、あなたが、あなたの為に「Fourth wall」という作品を楽しんでくれたらそれ以上に勝る喜びはありません。
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今回のアーティスト写真は、我々の尊敬する写真家hanayoさんに撮影していただきました。感謝。
被写体はTHE NOVEMBERSであり、アーティスト写真としての「役割」こそありますが、これ自体がhanayoさんの作品のひとつであり、「Fourth wall」におけるひとつの比喩であることは言うまでもありません。

UKDZ-0145A

hanayo official web site
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今日の為に生まれてきたと
そんな風に思える毎日

(M-6Ⅱ children)
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制作を共にしたTriple time studio岩田純也氏に心からの感謝と、リスペクトを。

小林祐介
5月15日に「Fourth wall」という作品を発売いたします。
_________________

昨年「GIFT」という作品を発表しましたが、それを制作している時点でこの「Fourth wall」の構想は自然発生的にスタートしました。
端的にいえば「Fourth wall」は自分なりの「GIFT」へのリアクション、反動とも言えます。

「GIFT」「Fourth wall」

小林祐介

12月2012/12/09

あまりに慌ただしく毎日が過ぎ、久しぶりのブログになってしまいました。
TOWER RECORDS 渋谷店でのインストアの際に、メンバーそれぞれが最近聴いているCDについて話しました。

Godspeed You! Black Emperor「Allelujah! Don’t Bend! Ascend!」
Wild Nothing「Nocturne」
Velvet Underground のボックスセット
大貫妙子「SUNSHOWER」
TWIN SHADOW「Confess」

などだった気がします。参考までに。
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TOWER RECORDS 新宿店 インストアミニライブ(小林ソロ)終了。
今回は久しぶりにエレキギターで臨みましたが、ソロでの演奏形態やテーマは、まだまだ模索中。1人だからこそ出来ることをやれたらいいな。ちなみに、30分の持ち時間をなんと30分オーバーしてしまいました。スタッフの皆さんの笑顔に救われこそすれ、反省。でも、どの曲も歌えて嬉しかったです。
Setlist
1.sound check
2.Harem
3.Slogan
4.to here never come(dip cover)
5.human flow(dip cover / THE NOVEMBERS ver)
6.話して尊いその未来のことを(CHARA cover)
7.GIFT
8.Misstopia
___________________

ご報告までに。私、本日入籍しました。実は、身内だけで9月頃に結婚式もしていました。

相手は、同じ町で育った人で、16歳の頃から一緒にいます。以前よりブログなどで「恋人」という言葉で登場してきた人です。
自分でも驚きですが、10代の頃の僕は「この人と結婚する事で、何か一つの物語が完結し、全てが解決する気がする」ようなことを考えていました。妄想ばかりで、想像力の足りない阿呆でした。実際に結婚をしてみて、これまでの自分と何かが変わったのかと言われたら、正直僕にはよくわかりません。
10年近く一緒にいるうちに、自分達が結婚することに「意味」や「役割」を見いだせない限りは、わざわざする必要はないような気さえしていました。
愛は誓うものではないし、約束するものでもない。保証しなければいけないようなもの、誓わなければいけないようなものは、そもそも愛ではないと僕は考えるからです。仮に、保証付きの愛などがあったらそれはあらかじめ欠陥品のように思えます。僕は恋人の事も家族の事も、心の底から愛していますが、それを何かに誓ったことはありません。必要ないからです。
「生きること」や「愛すること」は限りなく「状態に近い行為」「行為に近い状態」のように思えます。そんなもの他にあるでしょうか。(わからない)

話が逸れた。

いろいろとあって、結婚について思ったことがあります。
結婚は、周りにいる人達や、それを取り巻く環境に対して「私達はひとつの“家”をつくり、この社会に帰属する」と宣誓することなんだな、と僕は捉えました。「よろしくね」ってこと。もし自分達が人里離れた森などに住み、結婚式を挙げるなら、切り株かなんかの上で、木々や草花、動物達に宣誓するかもしれませんね。

ちなみに、ウトムヌカラという言葉は、アイヌ語で「互いを見つめあう」という意味であり、それは「結婚式」のことを指す言葉だそうです。「互いを見つめあう」ことを始まりに「同じものを見つめる」ことが増えていくのだと思います。人によっては子供だったり、社会だったり、生活だったり。
___________________

子供の頃思いこんでいたような、メルヘンさやファンタジーさは全くありませんが、だからこそよかったと思いました。

よろしくね。

小林祐介

am2:06の手記2012/10/24

「GIFT」はまだ発売されていませんが、新しい作品にむけて曲を書いています。

何かに触発される度に、それをきちんと作品に残したいと、昔以上に思うようになりました。日々触発の連続です。
__________________________
次なんて来るかわからないけれど、少なくとも次がもたらされた時に、もたもたしていたくない。僕は、長生きが目的だとは本当に思わないけれど、一日でも長く生きて、やりたいことが山のようにある。やりたいことを実現し続けていくと、僕は結果的にとても長生きすることになる。それを特権だと捉えるし、義務だとも思っている。自分が自分自身に課した義務。自分が「自分自身」を選びとった瞬間に掴みとる特権。

自分が「誰か」を選ぶ事は出来ない。僕たちが選べるのは「自分自身」を「選ぶか」「選ばないか」だけ。

小林祐介

「GIFT」 購入者特典について2012/10/19

先日、僕はtwitter上で「もし、特典のライブ音源の為だけにタワー、TSUTAYA、HMVで一枚ずつ買おうとしている人がいるとしたら、少し待って下さい。」と書きました。
理由は、告知された「GIFT」購入者特典について、THE NOVEMBERSチーム(メンバー、レーベル、スタッフ)間で、方針や意思の相違があったからです。

メンバーもスタッフもポジティブなモチベーションでそれぞれ思索し、行動するに至った事は言うまでもありませんが、その中で僕のやるべきこと、やりたかったことと、チーム全体でのそれが一致しないまま(そして一致していない自覚の薄いまま)事を進めてしまいました。
_____________________

さて、今回の購入者特典を考える際に、僕は初めて提案をしました。

正直な話、僕は前作まで購入者特典という物に対してレーベルスタッフに任せきりで、それに対して特に思う事もありませんでした。
これまでは実際に特典の詳細を知らされても大して気に留めず「そんなもの無くたって買う人は買うだろう」という気持ちでいました。むしろ、レーベル側が制作費を負担してそれらの特典を作っていることすら知りませんでした(ちなみにdisk union特典のTシャツは毎回disk union側の負担であり、提案です)。

しかし、今回「GIFT」をリリースするにあたって、これまで通りの慣例や習慣に合わせて購入者特典をつけるなら 「貰った人が喜ぶ物をプレゼントしたい」という想いが僕の中で大きくなりました。
これが僕の「シンプルな動機」です。

そこで僕は7/17「Moiré.3」のライブ音源を特典にすることを提案しました。
これに関してはライブ盤として販売するという選択肢もあった音源なのですが、レーベル側は快く承諾してくれました。感謝。

実際にこの案が通った後はそれを実行するにあたって、レーベルと各レコードショップとで「どうせやるなら面白い事を」という狙いのもと、話し合いを重ねてくれました。

その結果「せっかくだからTOWER RECORDS、HMV、TSUTAYAごとのイメージやカラーに合わせて選曲をし、それを各ショップ限定の特典にしよう」という提案をしてくれました。
その動機としては「お客さんにお店を選ぶ楽しみもプレゼントしたい。お店との新たな出会いを楽しんで欲しい」ということだったのですが、僕には疑問がありました。

レコードショップごとに特典を分けるという事はこれまでもやってきたし、業界の中でも慣例、習慣としてはありふれている事ですが、「貰った人が喜ぶ物」と仮定したライブ音源をわざわざ分けることは、僕が買う側だったら「楽しみ」というよりは「煩わしさ」と捉えてしまうからです。
僕自身の「シンプルな動機」と矛盾してしまう、早い話、嘘になると僕は考えました。

そういった僕の疑問を、シンプルに解決する方法があるなら、それをやろうと僕は言いましたが、それは不可能でした。
各店舗のオリジナル特典という打ち出しで告知している音源を「どのお店で買っても全部聴ける」という形に変更することでしか、この疑問は解決できないと考えましたが、それはそれで、お店に対しても、既に予約してくださった方に対しても、嘘になってしまいます。

このまま進めることもしたくないし、変更も出来ない中、我々は途方に暮れましたが、気持ちを切り替えて計画を仕切り直すことにしました。
「貰った人が喜ぶ物をプレゼントしたい」という想いをもう一度、シンプルな形でただ実行しようと思いました。

結論として、期間限定で11/17「November Spawned A Monster」のライブ音源を6曲、フリーダウンロード出来るようにします。11/17のライブ終了後、トラックダウンなど諸々の作業を経た上で12/24~12/31の間で実行する予定です。あくまでも特典なので期間は限らせていただきますが、これはどの店舗でも「GIFT」を購入してくれた方全員が対象です。(詳細がパッケージの中に封入されている為、配信での購入は対象外となります)
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そして7/17「Moiré.3」の音源6曲は、告知した通り2曲ずつに分かれた限定特典とします。解決の出来なかった問題ですが、我々は後悔をせずその反省をこれからに活かし、手元に届いた方は、ただ楽しんでくれることを願うばかりです。

何かやりたいことがあり、それに関わる人が増えれば増える程、それをあるべき姿へ転ばせていく事に対して慎重にならなければならないことを今回の件で学びました。

ただ、レーベルもスタッフも「より良い」「より楽しい」と思うものを提案してくれたことと、何より僕自身の「シンプルな動機」に対して、新たなチャンスを与え、最後まで加担してくれたことを心から感謝しています。

小林祐介

News2012/10/15

「GIFT」発表に向けて新たな試みを行います。
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■今作「GIFT」のレコーディングで使用した機材の紹介を、10月15日(月)〜18日(木)4日間に渡りメンバー1人づつFacebook pageで紹介していきます。
■メンバーが個人的に「GIFT」を聴いてもらいたいと思う方と、対談インタビューをして来ました。第一回目は10月末日公開予定、全4回Facebook pageにて公開していきます。
■リリース前の11月5日(月)USTREAM生配信も予定。詳細は随時発表して行きます。
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どれもこれまでに出来なかった事、やらなかった事です。お楽しみに。

小林祐介

小さな島国から愛を込めて2012/10/12

THE NOVEMBERSの楽曲が世界62カ国で配信スタート、「GIFT」全曲90秒試聴&プレオーダーも開始。詳細は →http://the-novembers.com/news/
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日本は島国ということもあり「日本でない国」を外国や海外と呼んだりします。日本には良くも悪くも島国根性というものがあるように思えます(自覚の有無に関わらず)。

「日本でない国」は精神的にも物理的にも、海を隔てた遠くにある、と僕はいつのまにか思い込んでいましたが、台湾のフェスに出演したことがきっかけでそれは大きく変わったように思います。
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いま僕は近くにいる人の事も、遠くにいる人の事も想像しています。
あなたが耳をそばだてるように囁いたり、雑踏の中のあなたに聴こえるように大きな声を出したりしています。
そして、「GIFT」はそういう作品だと思っています。「GIFT」があなたに届くための「理由」はあなたの中にだけありますが、「きっかけ」は僕たち次第で多くも少なくもなる。
その「きっかけ」のひとつとして今回のニュースはとても喜ばしいことです。この島国から海外へ泳いで渡ると確かに遠いけれど、いまは飛行機やiTunesがあります。ちなみに、気持ちは泳いででも届けに行くつもりです。
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やっと始まった。いや「始めた」だな。

小林祐介