“Ceremony”2013/11/05
11月になりました。
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新作「zeitgeist」より“Ceremony”を公開いたします。是非沢山の人に聴いて欲しいです。
http://the-novembers.bandcamp.com/
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明日は名古屋、明後日は大阪、にて
Ceremony – THE NOVEMBERS performing what you want –
結局、何かを作ったり、何かを表したりする事は、他者とのコミュニケーションなのだと思います。自分自身でさえ、他者の一人です。
THE NOVEMBERSの音楽を“きっかけ”に
あなたを“理由”に
様々なコミュニケーションがあり、それがあなた自身の豊かさに繋がったら、僕たちは幸せです。
僕たちは、僕たちなりの豊かさを求めて、今日も働きました。いい一日でした。
“Ceremony”という曲は、downyの青木ロビン氏にプロデュースしていただきました。
僕が一人で作曲したものは、低温で、無機質寄りのものでした。
ロビンさんが関わってくれた事により、様々な触発や気付きが自分の中に起こり、こんな風に仕上がりました。
とても気に入っています。独りよがりかもしれないけれど、他人の豊かさを祈れるようになりたい。
もし子供が生まれたら、惜しみなく愛したい。他人の豊かさを祈れるようになった自分を、その子に見せたい。
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“Ceremony”
タイダイの西日はヤシの木を照らし
導かれるかのように落ちていく
波打つステンドグラス
煌めくカレイドスコープ
砂丘に寝転び日だまりを集めた
もう少しで今日の分の太陽は
また別の今日を照らしにいく
夜がくるまで歌っていよう
朝がくるまでおしゃべりしよう
映画みたいに二時間半で終わる人生なら
それでよかった
夜のうちに僕らの身体は濾され
心はそっと朝日に洗われる
昇って弾けるグラスの泡のよう
瞬きしている間に始まり終わっていく
ここへ来たのは僕らが最初じゃない
だけど僕らが来たのは初めてさ
薄明かりの中を車で行こう
花の香りにむせびながら
夜がくるまで歌っていよう
朝がくるまでおしゃべりしよう
映画みたいに二時間半で終わる人生なら
それでいいけれど
朝日の中を車で行こう
銀色の風に吹かれながら
そこへ行くのはこの子が最初じゃない
だけどこの子が行くのは初めて
この子の今を守りたい
この子の笑顔を守りたい
映画みたいに二時間半で
終わらなかった僕らは
この子の明日を守りたい
この子に明日を届けたい
薄紫の花で飾って
僕らはこれでよかったんだ
全てこれでよかったんだ
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小林祐介