そんな風に思える毎日2013/06/28

“GIFT” and “Fourth wall” Release Tour “I’ll Be Your Mirror”
明日は恵比寿 The Garden Hallにてファイナル。

各地で共演してくれた

ミツメ
0.8秒と衝撃。
LOSTAGE
ART-SCHOOL
DEDE MOUSE
LILLIES AND REMAINS
踊ってばかりの国
UNISON SQUARE GARDEN
tacica
PLASTICZOOMS

彼らに心からの感謝とリスペクトを。

彼らから受けた影響や、刺激、触発、感化などが、明日のステージに集約されることと思います。
ステージに立つ時、それまでにTHE NOVEMBERSが得てきたもの全てがそこに表れます。

僕たちの都合のいい方に転ぶ場合もあるし、そうでないこともある。
誰かの好みに近づく場合もあれば、そうでないこともある。

合う、合わない、好き、嫌い、は当事者である僕とあなた、それぞれにとって、とても大切な事柄です。

そして、いつだって僕にとってはステージ上のそれが全てです。
_____________________

僕は昔とだいぶ変わりました。(昔っていつだろう。あらゆる過去ってことにしておきます。)
自然と変わったこともあるし、敢えて変えたこともあります。
敢えて変えないこともあれば、どうにも変えられないこともあります。

そしてそれらには、“自覚している部分”と“そうでない部分”があります。

あなたもそうだと思います。
_____________________

僕は、あの頃の若い僕たちだけが美しかったなんて思わない。
_____________________

あらゆる価値観や、常識、普通、マナー、モラル、ルールは捏造されたものであり、僕たちは様々なそれらに囲まれて暮らしています。

例えば、“若さ”は絶対的、普遍的に価値があるものとされている(少なくとも僕が帰属する社会ではそういう考え方の人が多いように思います)。
若さ、あるいは若さに付随する何かには、確かに価値がある。

ただ、それだけが絶対的な“美”なのだとしたら(あるいは、そういう風にしか思えなくなってしまったら)、僕は、摩耗し痩せ衰えていくだけの自分と向かい合い「嫌だな」と思いながら生きていくことになる。それはもう苦虫を噛み潰したような表情で、毎日。無理だ。そんなこと耐えられない。

僕は、自分自身が生き歳をとっていくことに対して、“少なくとも自分自身にだけは”肯定的な気持ちでいることが出来る。(他人に対しては、否定も肯定も出来ない。ただ、提案は出来る。お人好しなばかりに問いかけたりもする。)
別の言い方をすると、その時の自分自身に対して、肯定的な気持ちでいられるように、生き歳をとっていこうとしている。とも言える。単一的に、若々しくあり続けるという“美”ではなく、その時々に対して、多角的、複合的な“美”を見いだすということ。
それは、僕によって捏造された価値観だ。僕が僕の為に僕なりにつかみ取った理由、勝ち取った理由だ。

時間を戻すことは出来ない。老化していく自分を止めることは出来ない(少なくとも現代では)。
そんな中で、僕は“今日を生き、明日を迎える自分”に価値を見いだしたい。
だから僕は、あの頃の若い僕たちだけが美しかったなんて思わない。

良し悪し、優劣、善悪とかそういうことではなく、僕が僕の為に、僕なりの豊かさに価値を置いて生きているだけ、という話。
______________________

先のことはどうなるかわからないけれど、その度に“素敵だな”とか“綺麗だな”とか“かわいいな”とか“楽しいな”とか
そういう、胸が高鳴るようなもので日々や人生を埋め尽くしたい。
うまくいくこともあるし、全然うまくいかないこともあるけれど、そういう気持ちだけはなくさないぞ、と。
自分の為に。

これからもしなやかに、力強く変わっていこうと思います。
自分の為に。
______________________

明日がくる保証はない。見込みがあるだけだ。
けれど未来への夢はある!そのことばかり考えてる。これまでは考えているだけだったのかな。そういう状況にも飽きたので手を動かそう。

僕らはまだまだこれから。

これからの人間だよ。僕とあなたは。
__________________________________

よろしくね。

小林祐介