Fourth wall2013/05/15


たくさんの方の関わりのおかげで、無事に「Fourth wall」の発売日5月15日を迎える事ができました。

改めて、この作品は私たちなりの問いかけです。厳密に言えば、問いかけのためのトリガー、きっかけ、です。

この作品が、誰かにとっての楽しみや、毒や薬になる一方で、何の為にもならない、何の作用にももたらさないような価値観が、この世界には同時に存在します。なんて素晴らしいのでしょう!

全ての物事“そのもの”は、あらかじめ平等に無価値で無意味です。

そんな中私たちは、物事(自分自身を含め)と物事の“つながり”の中に、意味や価値を見いだしていく。捏造していく、つかみ取っていく、勝ち取っていく、と言ってもいいかもしれません。生きるということは、そういうことだと僕は思います。
状態としての「生きている=死んでいない」。それは生命活動とも言えます。そしてそれは意思や合意の有無を問わず、いつのまにかあっけなく失われていくものでもあります。この命は自分のものだ、と断言したところで、そんなものなのです。
ただ、命の使い道はそうじゃない。行為としての「生きる」はどこまでいっても、私たちそれぞれの持ち物。

「この命の使い道は、私が私のやり方で、私の目的の為に、私が勝ち取ったものだ。つまり、何が起こってもそれはすべて私のせいだ。それを喜びに思える」

そんな風に生きていきたい。
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R0010613

この作品は、こんな風にあなたと、あなたの周りのものを映します。
もしよかったら、その様子を私たちに見せてください。
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それでは、それぞれのよい夜、よい明日を。

小林祐介