白い地平を見に行こう。2011/10/27
精神的にも、肉体的にも、行ったことがない場所、見たことがない景色、食べたことのない物、聴いたことのない音、知覚したことのない物、つまりは知らないことばかりが、在る。可能性しかない、知的好奇心に限界はない、どこにいても、誰といても。明日の分の朝日を見た者はまだこの世にはいない。
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11月のワンマンのことを考えていたら、ボーッとそんなことを考えました。明日はゲネプロ(通しリハーサルのことです)。
実は我々、東京、名古屋、大阪以外では初のワンマン公演を行うのです。僕にとってこれはとても喜ばしいことです。
札幌Sound Lab mole
仙台enn 2nd
新潟CLUB RIVERST
福岡DRUM SON
広島ナミキジャンクション
こうして会場名を並べ「その日」のことを想像しては、期待に胸を膨らませているわけです。(そういえば、こないだ幼い娘の胸が大きくなってきたことを、何とも言えない表情で語るおじさんがいたなあ。一緒にオフロがどうとか。ああ僕も娘が欲しい。いや、いっそのこと孫が欲しいです。)
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TOMOEツアーを経験してひしと感じたことがあります。その夜にきちんとオチをつけることの重要さ、についてです。自覚的かどうかはさておき、毎晩トリのバンドはきちんとそれを全うしていたように思えます。先に演奏をしたバンドが作った物を(どのような形であれ)更新していき、最終的なステージの姿や、その夜を引き受ける。
ワンマンでは、それを全て、最初から最後まで自分の手で行うことが出来る。起こる全てを自分のせいに出来る。全う出来る役割、ついてまわる責任全てが、僕を高揚させます。どうぞハードルを高くお持ちくださいませ。(棒高跳びを棒なしでやれ、というのとは違います。それはただの無茶振りです。戦意を喪失しかねない太刀打ちしようのなさを味わうにはぴったりですが。余談ですが、障害物競走、障害物抜き。というのは虚無感、空虚感を味わうに適している競技かなといま思いつきました。)
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寒くなってきましたね。衣服の調節(主に厚着に関しては)に余念がない僕としては、腕がなる、とでも言いましょうか、早く息の白くなるような日が来ないかな、と思っています。11月はそうなっているでしょうか。
小林祐介

