Red Curb2011/07/29
レイ・ハラカミさんが亡くなった。
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本当に、なんの前触れも無く、心の準備も無く、命や日々の営みは失われたりする。
ミュージシャンや、有名人が相次いで亡くなると、「今年は〜な年だ」という言葉を耳にする。
きっとそんなことはない。いつだって、どこでだって命は生まれ、失われていく。本当にありふれている出来事だ。
だから誰かが「死ぬこと」には驚かない、全ての生き物に対して「いつか死ぬ」確信があるからだ。たまたま自分の知る「その人」だから、僕は驚く。全く慣れない。それが生の緊張というものだと思う。
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生を肯定し(自分で選び)、心や身体の豊かさ、健康であることに価値を置く人だけが、自分や、大事な人の死を本当の意味で悲しむことが出来ると僕は考える。それはとても真剣なことだ。生きる事は単なる生命活動の「状態」ではなく「行為」だと思う。誰もが死ぬが、誰もが死ぬ為に生まれてきたわけじゃない。
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大事な人に会ったらその人の豊かさを祈れる心でいたい。そしてそれは僕の考える僕なりの豊かさでしかないということも、わかっていたい。
小林祐介

