ART-SCHOOLが大好きでいつも聴いていた。2011/04/21
何年か前の12月、19歳になってすぐバンドに向けての活動を始めて、翌年の3月にTHE NOVEMBERSを結成しました。僕は冬に生まれ、バンドは春に生まれたんです。
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ということを書いたのは、昔のことを思い出したからです。THE NOVEMBERSを始めてすぐに音楽業界の大人と知り合うようになりました。今でも大事な友人として付き合っている人もいれば、思い出すことも無いような人もいます。いろんな大人が僕たちに期待をしてくれたのにも関わらず、自分の弱さといい加減さと想像力の無さで、その期待を踏みにじっていたんだな、と今になって思います。一切後悔はしていませんが、反省しています。
大人にこんなことを言われたことがありました。
「小林君はART-SCHOOL好きだと言っていたよね、その影響が見てとれるから、そういうの無しにした曲をどんどん作ってきてよ。」
レコード会社の人間は、自分が手掛けるその音楽を、どのように売るかを考え、実行するのが役割です。そういう立場の人間が「商品」あるいは「商品になるであろう素材」として自分の音楽に触れてくるのは当然ですが、それが嫌で嫌でたまらなかったわけです。悲しくて泣いていました。
しかしそれは、彼らと自分の役割が違うということを知らず、未熟さゆえに想像することが出来なかっただけでした。自分自身の役割はそうじゃない、という態度を毅然ととるだけで良かったんですね。
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当時、バンドに加入してすぐのケンゴ君が大人の言うことに対してこんなことを言っていました。
「なんでツェッペリンの影響受けてるやつらは褒められて、ART-SCHOOLの影響受けてる祐介はけなされるんだろう。ツマンネー。」
この言葉にすごく救われたことを思い出します。そこがそういう場所だと思えば、大人の言うこともわかったのかもしれません。(まあそれでも、曲作れって言われて作りはしなかったでしょう。言われなくてもいつも作っているから。)
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生きるということは模倣に次ぐ模倣によってより豊かになる。親の真似、先生の真似、友人の真似、関わる全てに影響を受ける。いつしか模倣した対象を忘れ、その意味は変わっていくのだと思う。模倣する対象を意識的に選び、真似したことを喜んだり、悲しんだりするのが生き方。
という考え方も出来ます。
(僕はアークティックモンキーズとミイラズだったらミイラズの方がかっこいいと感じるんです。そんなものなんです。)
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ちなみに、僕はART-SCHOOLに影響を受けた自分を誇りに思っています。dip、blgtz、スミスやキュアー、バウハウスやエコバニ、、、数えきれませんがどれも同様です。
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明日は新代田で311の振替公演。駅前の横断歩道、信号を守ってね、スイミングスクールの子供が真似したら大変だからさ。赤信号?もちろん進めでしょ?
小林祐介

