鬼 外出中2010/10/30

10/10/29

新潟でART-SCHOOLとギグ。楽屋で疲労困憊している木下さんを見て、胸が熱くなった。
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いつも思うことでありいつも書いていますが、このツアーで共演出来てとても光栄でした、またどこかで。
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10/10/30

新潟から朝帰り。午前4時半くらいに寝た。
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あいにくの雨の中、街はハロウィンにまつわる催しで賑わっている。変装した子供達と子供でない人達。
詳しいことはよくわからないが、ハロウィンというのは、おばけなどに変装した子供達が街を練り歩き、「トリック•オア•トリート」というかけ声のもと家々のドアを叩きまくりお菓子を貰うというイベントなはず。

私の故郷にもそういったものがあり、名を「ボージボ」という。農作物の豊作を願う(祝うだったかな)行事。

普段着の子供達が夜の街を練り歩き、そして「ボージボアタレーサンカクバタケニソバータレー」というかけ声のもと、家々の玄関先をわらで頑丈に編んだバットのようなもので叩きまくり、お金をせびるというクレイジーなイベント。
かけ声やわらバットの形式は様々であるが、中にはより沢山の褒美を貰おうと大人に媚を売る文句を付け足す悪ガキ共もいた。「ココノカーチャン、イイカーチャン、ココノトーチャン、イイトーチャン」
私も子供ながらナンジャソリャと感じていた。

「ごくろうさま」と気前よくお金をくれる家もあるが、当然、居留守を使う家もあった。そんな家に怒った子供が石を投げて窓ガラスを割ったという事件が起きたような記憶がある。ちなみに私の兄は激しくわらバットを振り回したせいで過って花壇の鉢を叩き割った。

同じ県の出身の方でもボージボなんて知らない、という人は多かったので(高松くんは知らなかった)、もしかしたらものすごくローカルなものだったのかもしれない。
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子供の頃よく観ていたスヌーピーの、「ライナスとカボチャ大王」という話を思い出す。チャーリー•ブラウンだけ、お菓子ではなく石ころを貰い続けるという差別的なエピソードと、ライナスが寒さに震えながらカボチャ畑で息を潜めている場面をよく覚えている。

信じる心、愛する心が、同じ精神、同じ身体の中において、それだけでは成立しなくなることが、大人になることかもしれない。2回目からは慣れている。生き、そして全てに慣れ続けていくということ。

小林祐介