Rhapsody in beautyによせて2014/09/01

THE NOVEMBERSの記念すべき11枚目の作品「Rhapsody in beauty」は、“美しさ”をテーマにした全10曲を収録しました。

バンド史上最も耽美的であり、アヴァンギャルドな作品になったと思っています。

「さあ、これでこんな感情になってください」「これは美しいことです」「みんなで、そう思うのが普通なんです」。でも「個性を大事に」……

予めシステムとして組み込まれた価値観が世界には数えきれないほどあります。それらが僕たちにもたらす豊かさと貧しさは表裏一体であり、僕たち自身が何を選び何を引き受けるのかが、人生の価値(相対的なものではなく)を裏付けます。

様々なフィルターによって過度に濾過され、どこまでも潔癖に無化/無個性化されてしまうような、あらゆる物事。

そんな、いつのまにか排除され、削られ、疎まれてきた物事としての“ノイズ”と、“美しさ”の間にはいくつかの物語があります。

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排除されず、削られず、疎まれないまま、その全体として“美しさ”を見いだされる物語

ノイズとして排除され、削られ、疎まれた物が、別の物として“美しさ”を見いだされる物語

ノイズとして排除され、削られ、疎まれた物が、“美しさ”を見いだされない物語

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“排除され、削られ、疎まれる物事”からも“美しさ”を見いだせるということは、その人の世界に“美しいもの”が増えることだと僕は思っています。

「Rhapsody in beauty」は、そんな“ノイズ”と“美しさ”にまつわる物語とも言えます。